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「伊武君、誕生日おめでとう!」
「あぁ…。ありがとう。」
今日は伊武君の誕生日。
この日のために先月から用意していた物がある。
「はいこれ!こっちが糠漬けで、そっちが浅漬けね。一応手づくりだから!」
「ふーん…。君、漬物なんてできるんだ…。」
「頑張ってみました。」
伊武君は浅漬けの入ったタッパを開けてキュウリを一つ食べた。
「どお?」
「うん。旨いよ。ありがとう。…でもこれって食べたら無くなっちゃうよね…。手元に残る物も欲しかったな…。でも貰っといてそんなこと言えないし…。」
言ってる言ってる!
「じゃあ…そのタッパあげるよ!」
他に何も持ってきてないのでそれしか思いつかない。
「え…?いいの?悪いなぁ。でもタッパなんて俺は使わないし…。そうだ。君さぁ、将来永久就職しない?そしたらこのタッパ毎日使うよね?お弁当の他に毎日これに手づくりの漬物入れてくれるなら貰った甲斐があるなぁ…。」
いつもより声が小さくて大半聞き取れなかったので、とりあえず「うん」と言っておいた。
「本当?絶対だよ?約束…。」
伊武君が小指を出して指切りの態勢をとった。
伊武君てばそんなにタッパが欲しかったのかしら…。
あたしもそれに応えて指切りをした。
「今はまだ結婚できる歳じゃないから…とりあえず君の誕生日に婚約ということで指輪あげようかな。まだ高いのは買えないけど…。指輪してれば悪い虫も寄り付かないだろうし。だいたい君は誰にでも優しいからみんな勘違いしちゃうんだよね。ホントやんなっちゃうよな…。俺にだけ優しくしてればいいのにさ。それとも何?俺も勘違いしてる一人ってわけ?酷いよな…。」
今日は随分喋るなー。
「伊武君!」
「ん?」
『ちゅっ。』
放っておいたらいつまでもぼやいてそうだったので、不意打ちでほっぺに。
「帰ろっか。」
「あぁ。そうだね。」
表情一つ変えない伊武君。
だけど、風で彼の髪が靡いたとき耳が赤くなってたのが見えた。
「ふふっ。」
「何?どうかしたの?」
「なんでもない♪」
来年に向けて今から漬物作っておこっかなーなんて思いながら、彼の指に自分の指を絡ませて誰もいない道を歩いた。
終わり
[後書き]
ジャッカルに気をとられ深司の誕生日を忘れていました(滅)また急いで書いたのでこんな意味不明なものに…!!
深司HAPPY BIRTHDAY!