君が為
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「****、明日より大日本帝国陸軍第七師団への派遣、視察及び調査を任命する。まだ確証はないが軍への反乱分子がいるかもしれない。君を派遣するのは俺の一存だ。ポーツマス条約締結後、第七師団の一部に微小ではあるが不可解な動きが見られる。そこを視察し、尻尾を掴め。……繰り返すが、これは俺の一存だ」
「はっ!必ずや証拠を掴んできて参ります。」
「事と場合によっては大変危険な任務になる。それでも行くか?」
「勿論です。大佐の命こそ我が全て。この命に変えても任務を遂行する所存です」
真っ直ぐと大佐の目を見つめはっきりと返す。上層部の無茶な命令より私はこのお方の指示に従っていたい、という気持ちを込めて
「俺の命令の為だけに君の命を使うことなぞ容認できん。実際、危なくなったら戻ってこい。第七師団の腹を探る為に君一人失うのは惜しい」
飽きれたように大佐は微笑みながら言う。このお方は根っからの軍人気質であるというのに私のような者の命さえ惜しいと言う。そこが大佐の良いところでもあるのだけれど
「大佐の仰せのままに。では陸軍第一師団参謀長大佐補佐、****行って参ります」
頑張って来いと大佐は私の頭をくしゃりと撫でる。つい頬が緩みそうになるが、せっかくしっかりとキめたのだ。ここで情けなく笑っては格好がつかない。眉間にしわを寄せているのを緊張しているものと大佐にとられてしまい、フッと笑われてしまった。恥ずかしい。目線を外しつつ、胸中で思う。私はこのお方の為ならば、例え極寒の蝦夷だろうと灼熱の地獄であろうと何処へでも行くのだと
「はっ!必ずや証拠を掴んできて参ります。」
「事と場合によっては大変危険な任務になる。それでも行くか?」
「勿論です。大佐の命こそ我が全て。この命に変えても任務を遂行する所存です」
真っ直ぐと大佐の目を見つめはっきりと返す。上層部の無茶な命令より私はこのお方の指示に従っていたい、という気持ちを込めて
「俺の命令の為だけに君の命を使うことなぞ容認できん。実際、危なくなったら戻ってこい。第七師団の腹を探る為に君一人失うのは惜しい」
飽きれたように大佐は微笑みながら言う。このお方は根っからの軍人気質であるというのに私のような者の命さえ惜しいと言う。そこが大佐の良いところでもあるのだけれど
「大佐の仰せのままに。では陸軍第一師団参謀長大佐補佐、****行って参ります」
頑張って来いと大佐は私の頭をくしゃりと撫でる。つい頬が緩みそうになるが、せっかくしっかりとキめたのだ。ここで情けなく笑っては格好がつかない。眉間にしわを寄せているのを緊張しているものと大佐にとられてしまい、フッと笑われてしまった。恥ずかしい。目線を外しつつ、胸中で思う。私はこのお方の為ならば、例え極寒の蝦夷だろうと灼熱の地獄であろうと何処へでも行くのだと