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それは一瞬の出会いだった
暑いが風は涼しい
澄んだ空は青く、雲が少ない
五月蝿いセミもほぼいない
俺は昼を買いに外へ出ていた
いつものスーツではなくラフなジーンズとTシャツにサンダル
髪も前髪を下ろしている
ただ真っ直ぐに
歩道を歩いていた
目の前から女性が1人歩いてくる
紺色の日傘を指している
そこからちらりと見える腕は白い
強い風が吹き、傘が傾く
目を奪われた
肩甲骨よりも長めの髪が風に靡き煌めく
瞳は吸い込まれそうな程に美しい
肌は色白で四肢はスラリと細い
しかし、女性特有の丸みと柔らかなフォルムがいやらしい
「…、…ぁ」
思わず声をもらした
歩いていた脚がとまる
その女性は傘を持ち直し、
またこちらに向かって歩き進める
あと15mですれ違う
俺も生唾をのみゆっくりと歩みを進める
あと10m
心臓の鼓動が聞こえる
あと5m
その女性は思っていたよりも小柄に見える
スキニーパンツにややヒールのあるパンプス
上は白のTシャツ
あと2m
もう目の前だ
再び唾を飲んだ
一瞬すれ違う
ふわりといい匂いがした気がした
一瞬。ほんとに一瞬だった
まだ心臓の音がドクドクと聞こえる
再び俺は立ち止まり、彼女の姿を確認する
もう、10mは離れている
一目惚れとはこういうことをいうのだろうか
彼女はどんな声で話し、どんな顔を見せるのだろうか
どんな経歴があって、今何をしているのだろうか
そもそも名前は
年齢は
どこに住んでいる
仕事はしているのか
何が好きなんだ
趣味は、タイプは
初めての一目惚れ
彼女のことで頭がいっぱいになる
また、会えるだろうか
いや、会いに行けばいいじゃないか
俺は本来の目的も忘れて自宅へ戻った
それが俺と彼女の出会いだった
─つづく─
暑いが風は涼しい
澄んだ空は青く、雲が少ない
五月蝿いセミもほぼいない
俺は昼を買いに外へ出ていた
いつものスーツではなくラフなジーンズとTシャツにサンダル
髪も前髪を下ろしている
ただ真っ直ぐに
歩道を歩いていた
目の前から女性が1人歩いてくる
紺色の日傘を指している
そこからちらりと見える腕は白い
強い風が吹き、傘が傾く
目を奪われた
肩甲骨よりも長めの髪が風に靡き煌めく
瞳は吸い込まれそうな程に美しい
肌は色白で四肢はスラリと細い
しかし、女性特有の丸みと柔らかなフォルムがいやらしい
「…、…ぁ」
思わず声をもらした
歩いていた脚がとまる
その女性は傘を持ち直し、
またこちらに向かって歩き進める
あと15mですれ違う
俺も生唾をのみゆっくりと歩みを進める
あと10m
心臓の鼓動が聞こえる
あと5m
その女性は思っていたよりも小柄に見える
スキニーパンツにややヒールのあるパンプス
上は白のTシャツ
あと2m
もう目の前だ
再び唾を飲んだ
一瞬すれ違う
ふわりといい匂いがした気がした
一瞬。ほんとに一瞬だった
まだ心臓の音がドクドクと聞こえる
再び俺は立ち止まり、彼女の姿を確認する
もう、10mは離れている
一目惚れとはこういうことをいうのだろうか
彼女はどんな声で話し、どんな顔を見せるのだろうか
どんな経歴があって、今何をしているのだろうか
そもそも名前は
年齢は
どこに住んでいる
仕事はしているのか
何が好きなんだ
趣味は、タイプは
初めての一目惚れ
彼女のことで頭がいっぱいになる
また、会えるだろうか
いや、会いに行けばいいじゃないか
俺は本来の目的も忘れて自宅へ戻った
それが俺と彼女の出会いだった
─つづく─