銃兎さんとの小話
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「あぁ…だるい」
体が暑くて重い
頭がうまく働かない
身体がじっとりとしていて気持ち悪い
俺は今、ベッドの中で布団に埋もれている
風邪引いた
風邪ってこんなに辛かったか
取り敢えず職場に連絡だけしとくか
スマホ…。あった。
やっとの思いで休みの連絡はした
何もする気が起きねえ
薬飲んで眠れば良くなるか…
身体を起こすのも正直つらいが、ただ寝てるだけじゃ治らないだろうな
俺は自分の身体に鞭を打ち、寝室からリビングへと向かう
ガチャりと玄関の鍵が開く音がしてそちらの方へ視線を向ける
「お邪魔します~」
「…」
俺は目を疑った
何でこいつがいる
「あれ、…銃兎さん。具合悪そうですね、顔色悪いですよ」
そいつは俺に近づいて顔をまじまじとみる
首に手を当ててきた
ひんやりしてて気持ちがいい
「あっつ、熱ありますね。ベッドで寝ててください。」
そいつは眉を下げ困った顔をして、俺の手を引き寝室へと向かう
働かない頭で一生懸命言葉を考える
「な、んで。来たんです、か?」
ベッドに座らされてようやく言葉がでた
「何でって、連絡が来なくて…、心配になったから来てみたんです」
エスパーかこいつは
「気持ち悪くないですか?ご飯食べられそうです?薬は飲みました?」
矢継ぎ早に質問がとんでくる
「吐気はない。食欲は…ない。薬は、まだ…」
「分かりました、銃兎さん!横になっててくださいね。」
掛け布団をめくり俺を無理やり横にする
そいつの表情はどこか嬉しそうだ
わけわかんねぇ…
額に当てられた手が気持ちがいい
俺はゆっくりと目を閉じた
どれくらい寝ていたかは分からないが外は暗い
わりと熟睡していたようだ
こころなしかだるさも少し和らいだ
「起きましたか、銃兎さん。体調はどうです?」
「…さっきよりはいいです。」
少し声が掠れた
「よかった…、お粥食べられそうですか?」
「少しなら」
「分かりました!」
ニコリと笑い寝室からいなくなった
なんなんだ、あの笑顔は
額に手を当てると冷えピタが貼ってあった
枕にもアイスノンが置かれている
いつのまに。これを置かれても気づかないくらい熟睡してたのだと、改めて理解する
「はい、銃兎さん!お粥です、食べられる分だけ食べてみてください」
目の前に差し出された茶碗半分程度の白粥は暖かく、湯気がでている。中心に種を取った梅干しが乗っている。
「いただきます」
スプーンで少し掬い口へ運ぶ
咀嚼しゆっくりと飲み込む
「食べられそうです?」
そろそろと聞いてくる
「えぇ、この量なら食べられそうです」
「よかった」
わりと食欲はあったらしく白粥を食べきり、薬を飲んだ
「さっ、寝てください!病人は寝るのが仕事ですよ~!」
布団をかけてくる
「…なぜ、そんなに嬉しそうな顔をしてるんです?」
「えっ、…えっとですね、…銃兎さんが、弱ってる所見るのが新鮮で…あの、その。」
目を逸らし頬を赤らめる
「いつも頼れる銃兎さんも風邪引くんだなって思って、なんだか、可愛らしいなって」
可愛いって…病人に向かって言うセリフじゃないよな
「私も人間なんで、風邪くらい引くんですが」
「そ、そうですよね!…すみません、なんだか可愛いなんていってしまって」
「でも、お前が傍にいてくれるなら、風邪引いてみるもんだな」
白の手を取り、自分の頬へ当てる
「白の手冷たくて、きもちいいな。…しばらく、俺が寝るまでこうしててくれ」
顔を真っ赤にしながら微笑む白
「っ、はい!」
「おやおや、顔が赤いですねぇ、私のが移りましたか?」
「違いますっ」
「映ったら、今度は私が手厚く看病して差し上げますよ」
「馬鹿なんで風邪引きません!」
「…ふっ、そうですね…」
翌日風邪が治って、その数日後白が風邪を引いた話はまた後日…。
体が暑くて重い
頭がうまく働かない
身体がじっとりとしていて気持ち悪い
俺は今、ベッドの中で布団に埋もれている
風邪引いた
風邪ってこんなに辛かったか
取り敢えず職場に連絡だけしとくか
スマホ…。あった。
やっとの思いで休みの連絡はした
何もする気が起きねえ
薬飲んで眠れば良くなるか…
身体を起こすのも正直つらいが、ただ寝てるだけじゃ治らないだろうな
俺は自分の身体に鞭を打ち、寝室からリビングへと向かう
ガチャりと玄関の鍵が開く音がしてそちらの方へ視線を向ける
「お邪魔します~」
「…」
俺は目を疑った
何でこいつがいる
「あれ、…銃兎さん。具合悪そうですね、顔色悪いですよ」
そいつは俺に近づいて顔をまじまじとみる
首に手を当ててきた
ひんやりしてて気持ちがいい
「あっつ、熱ありますね。ベッドで寝ててください。」
そいつは眉を下げ困った顔をして、俺の手を引き寝室へと向かう
働かない頭で一生懸命言葉を考える
「な、んで。来たんです、か?」
ベッドに座らされてようやく言葉がでた
「何でって、連絡が来なくて…、心配になったから来てみたんです」
エスパーかこいつは
「気持ち悪くないですか?ご飯食べられそうです?薬は飲みました?」
矢継ぎ早に質問がとんでくる
「吐気はない。食欲は…ない。薬は、まだ…」
「分かりました、銃兎さん!横になっててくださいね。」
掛け布団をめくり俺を無理やり横にする
そいつの表情はどこか嬉しそうだ
わけわかんねぇ…
額に当てられた手が気持ちがいい
俺はゆっくりと目を閉じた
どれくらい寝ていたかは分からないが外は暗い
わりと熟睡していたようだ
こころなしかだるさも少し和らいだ
「起きましたか、銃兎さん。体調はどうです?」
「…さっきよりはいいです。」
少し声が掠れた
「よかった…、お粥食べられそうですか?」
「少しなら」
「分かりました!」
ニコリと笑い寝室からいなくなった
なんなんだ、あの笑顔は
額に手を当てると冷えピタが貼ってあった
枕にもアイスノンが置かれている
いつのまに。これを置かれても気づかないくらい熟睡してたのだと、改めて理解する
「はい、銃兎さん!お粥です、食べられる分だけ食べてみてください」
目の前に差し出された茶碗半分程度の白粥は暖かく、湯気がでている。中心に種を取った梅干しが乗っている。
「いただきます」
スプーンで少し掬い口へ運ぶ
咀嚼しゆっくりと飲み込む
「食べられそうです?」
そろそろと聞いてくる
「えぇ、この量なら食べられそうです」
「よかった」
わりと食欲はあったらしく白粥を食べきり、薬を飲んだ
「さっ、寝てください!病人は寝るのが仕事ですよ~!」
布団をかけてくる
「…なぜ、そんなに嬉しそうな顔をしてるんです?」
「えっ、…えっとですね、…銃兎さんが、弱ってる所見るのが新鮮で…あの、その。」
目を逸らし頬を赤らめる
「いつも頼れる銃兎さんも風邪引くんだなって思って、なんだか、可愛らしいなって」
可愛いって…病人に向かって言うセリフじゃないよな
「私も人間なんで、風邪くらい引くんですが」
「そ、そうですよね!…すみません、なんだか可愛いなんていってしまって」
「でも、お前が傍にいてくれるなら、風邪引いてみるもんだな」
白の手を取り、自分の頬へ当てる
「白の手冷たくて、きもちいいな。…しばらく、俺が寝るまでこうしててくれ」
顔を真っ赤にしながら微笑む白
「っ、はい!」
「おやおや、顔が赤いですねぇ、私のが移りましたか?」
「違いますっ」
「映ったら、今度は私が手厚く看病して差し上げますよ」
「馬鹿なんで風邪引きません!」
「…ふっ、そうですね…」
翌日風邪が治って、その数日後白が風邪を引いた話はまた後日…。
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