はちみつ
「…っはぁ、ライナーの手、あまくて、おいしいよ…」
甘く蕩けた表情でベルトルトは夢中でライナーの手を舐める。
もう、蜂蜜なんて綺麗に舐め取られて、ライナーの手は唾液まみれになっていたが、ベルトルトは掴んだ手を離そうとしなかった。
(まさか、こいつが指フェラにここまでハマるなんてな)
ライナーは美味しそうに自分の指をしゃぶる恋人の頭を、片方の手で撫でてやった。
すると嬉しそうに目を細めて、今度は人差し指と中指を強くちゅぅぅ、と音を立てて吸われた。
甘噛みしながら、喉の奥まで咥えられて薄い唇で擦られる。
ちゅう、ちゅっ、ちゅぷちゅぷっ。
(はぁ、ライナーのゆび、ふとくて、ごつごつしてておっきい…)
いつも、この太い指が自分をぐちゃぐちゃに惚けさせてくれる。
ライナーは毎晩、ぼくを抱く。これ以上ないってくらい、優しく、丁寧にしてくれる。
もうちょっと、酷くしてくれてもいいのに…
そう思うほど、甘く蕩けるような、ライナーとするセックスはベルトルトを幸せで満たしてくれる。
昨日の夜も、抱かれた。優しく、激しく愛してくれた。
「ん、ちゅぷっ、ちゅぅっ、んっ…」
ベルトルトは甘い記憶に浸かりながら、愛しい男の指を苦しいくらいに奥まで突っ込んで、喉で擦る。
涙目になりながら媚びるようにライナーを見ながら指を吸う姿に、ライナーはたまらない、といったような声を漏らした。
「…っ、ベル…」
やばい。我慢できなくなりそうだ。
こんな朝っぱらから、俺の息子は元気になって存在を主張するかのように、ズボンの中心を押し上げている。
ふと、気になって、テーブルの下から足でベルトルトのあそこをジーンズ越しにぐりぐりと押してみた。
「ひっ?!っやぁっ、りゃい、なぁ…っ!!」
「なんだ、指フェラしてるだけなのに…こんなにしてたのか?ベル…」
「ぁっあぅ、ご、めんなひゃ…」
「謝ることねぇよ、俺だってお前の可愛い顔見て勃っちまったんだし」
「ふぇっ…ほ、ほぅらの…?」
指を咥えたまま喋っているので呂律の回らない恋人に眩暈がした。もう理性は崩壊寸前だ。
よし、このまま本気フェラでもお願いしてみようかと鼻息荒く決心つけたライナーの視界に、ちら、と壁掛けの時計が目に入った。
ここのアパートを借りたときに、ベルトルトとふたりで買いに行ったお気に入りの時計は8時半に差し掛かっているところだった。
固まっているライナーを不審に思い、ベルトルトは彼の視線の先を追う。
「…ちょ、え……はちじ…はん…」
「ベルトルト、」
「ライナー、」
「すまん!全力ですまんかった!!」
「わぁぁあ遅刻しちゃう!」
バタバタと大柄な男ふたりが大慌てで部屋を走り回る。
ライナーはベルトルトの作業着を畳んでリュックに入れて、ベルトルトは急いでよだれでべとべとになった顔を洗い、ケータイと財布と家の鍵を用意して。
「わ、忘れ物ないよね、じゃあ、ライナー、行ってきます!!」
玄関でいそいそと靴を履く恋人に、ライナーがまたあわてて声をかける。
「あ、ベルトルト、忘れ物だ!」
「えっ、な…むぐぅっ?!」
「続きは今夜だな、ベル。行ってらっしゃい。」
「も…もう、ライナーったら…」
いってきます、と真っ赤な顔で出ていった愛しい恋人を見送り、ライナーは飲みかけのコーヒーを飲み干した。
「あいつの口ん中、すげー甘かったな…」
さて、今夜は蜂蜜プレイなんかしてみようか。
甘ったるいキスの余韻に浸るライナーは、仕事場で顔を赤くしながら同僚にからかわれる彼を想った。
甘く蕩けた表情でベルトルトは夢中でライナーの手を舐める。
もう、蜂蜜なんて綺麗に舐め取られて、ライナーの手は唾液まみれになっていたが、ベルトルトは掴んだ手を離そうとしなかった。
(まさか、こいつが指フェラにここまでハマるなんてな)
ライナーは美味しそうに自分の指をしゃぶる恋人の頭を、片方の手で撫でてやった。
すると嬉しそうに目を細めて、今度は人差し指と中指を強くちゅぅぅ、と音を立てて吸われた。
甘噛みしながら、喉の奥まで咥えられて薄い唇で擦られる。
ちゅう、ちゅっ、ちゅぷちゅぷっ。
(はぁ、ライナーのゆび、ふとくて、ごつごつしてておっきい…)
いつも、この太い指が自分をぐちゃぐちゃに惚けさせてくれる。
ライナーは毎晩、ぼくを抱く。これ以上ないってくらい、優しく、丁寧にしてくれる。
もうちょっと、酷くしてくれてもいいのに…
そう思うほど、甘く蕩けるような、ライナーとするセックスはベルトルトを幸せで満たしてくれる。
昨日の夜も、抱かれた。優しく、激しく愛してくれた。
「ん、ちゅぷっ、ちゅぅっ、んっ…」
ベルトルトは甘い記憶に浸かりながら、愛しい男の指を苦しいくらいに奥まで突っ込んで、喉で擦る。
涙目になりながら媚びるようにライナーを見ながら指を吸う姿に、ライナーはたまらない、といったような声を漏らした。
「…っ、ベル…」
やばい。我慢できなくなりそうだ。
こんな朝っぱらから、俺の息子は元気になって存在を主張するかのように、ズボンの中心を押し上げている。
ふと、気になって、テーブルの下から足でベルトルトのあそこをジーンズ越しにぐりぐりと押してみた。
「ひっ?!っやぁっ、りゃい、なぁ…っ!!」
「なんだ、指フェラしてるだけなのに…こんなにしてたのか?ベル…」
「ぁっあぅ、ご、めんなひゃ…」
「謝ることねぇよ、俺だってお前の可愛い顔見て勃っちまったんだし」
「ふぇっ…ほ、ほぅらの…?」
指を咥えたまま喋っているので呂律の回らない恋人に眩暈がした。もう理性は崩壊寸前だ。
よし、このまま本気フェラでもお願いしてみようかと鼻息荒く決心つけたライナーの視界に、ちら、と壁掛けの時計が目に入った。
ここのアパートを借りたときに、ベルトルトとふたりで買いに行ったお気に入りの時計は8時半に差し掛かっているところだった。
固まっているライナーを不審に思い、ベルトルトは彼の視線の先を追う。
「…ちょ、え……はちじ…はん…」
「ベルトルト、」
「ライナー、」
「すまん!全力ですまんかった!!」
「わぁぁあ遅刻しちゃう!」
バタバタと大柄な男ふたりが大慌てで部屋を走り回る。
ライナーはベルトルトの作業着を畳んでリュックに入れて、ベルトルトは急いでよだれでべとべとになった顔を洗い、ケータイと財布と家の鍵を用意して。
「わ、忘れ物ないよね、じゃあ、ライナー、行ってきます!!」
玄関でいそいそと靴を履く恋人に、ライナーがまたあわてて声をかける。
「あ、ベルトルト、忘れ物だ!」
「えっ、な…むぐぅっ?!」
「続きは今夜だな、ベル。行ってらっしゃい。」
「も…もう、ライナーったら…」
いってきます、と真っ赤な顔で出ていった愛しい恋人を見送り、ライナーは飲みかけのコーヒーを飲み干した。
「あいつの口ん中、すげー甘かったな…」
さて、今夜は蜂蜜プレイなんかしてみようか。
甘ったるいキスの余韻に浸るライナーは、仕事場で顔を赤くしながら同僚にからかわれる彼を想った。
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