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創作をする人にはみんな見て欲しい映画。
ジョニー・デップ主演ということで録画していたんですが、創作が行き詰まった人や自分の作品に自信がなくなった人は今すぐDVDレンタルしに行ってください。なるべくネタバレしないので借りて来て早く。
ジョニデのさぁ~~~睫毛がさぁ~長すぎてこう、上からの照明で顔に影がかかるじゃないですかぁ~それがまあ美しいこと美しいこと。ジョニデのちょいへたれ気味のうだつのあがらない男の役はさぁ~~~めちゃくちゃに最高ですよね~!!
なんて、そういう感想しか書けないんですけどねネタバレなしで、と制限しちゃうと。まあタイトルにもあるとおり、ネバーランド。ピーターパンの誕生秘話なんですね。事実を元に着想を得たお話です、って前置きがあるのが大事なところです。映画、作品、物語としてとても良くできている。まだ調べていないので分からないんですが、着想を得た…ちょっと盛ってるよーと言われて見ると、お涙ちょうだいでできすぎてるなぁって思っちゃうんです。そこが大事。そうこれは、物語の誕生秘話であるけど、結局は物語。だから最後、彼らも消えてしまうんです。消えてしまうのは、私たちが「信じる心を失っている」失っているから。最初に、これは事実を元にした作り話ですよと言われてしまっているから。だから私たちは、最後に彼らを見失ってしまう。
出会いのベンチで、誰かの私物がぽつんと置いてあるシーンしか見えない。そこで無情にも、THE・ENDの文字が浮かぶ。終わってしまうんです。私たちは、彼らに置いていかれてしまった。彼らと一緒に、続きは見れない。

ネバーランド。大人にならないでずっと子供のまま、幸せに暮らせる国。
ピーターパンのお話には、さまざまな解釈がありますね。有名なフレーズもそうです、時が追いかけてくる。フック船長には、永遠にチクタクチクタクと時計を飲み込んだワニが追いかけてくる。大人にはハッピーエンドが待っていない。
でも私は、大人になって幸せになったから、ピーターパンのようなお話は響かないんですね!!はっはっは!逆に悲しいね!!子供のころはよかったなぁと思える状態って、とても幸せなんだってことを解らせてくれる。子供のころ、大きく見えていた運動場は、すっかり小さくなってしまって。高いなあすごいなあと思っていた山は、大人になってみて登ってみれば小高い丘だっただけで。大人になって感動は減っている。確実に想像力は失われている。それでもこの歳に、大人になったからこそ作り出せるものがある。
子供たちは、ピーターパンは夢を武器にしていた。
大人である私たちは、経験を武器にする。
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