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監督が違うんかい!!
なので話が全く違います。主要登場人物の名前は同じですが、伽子が呪怨のメインなのに対して、今回の『終わりの始まり』と『ザ・ファイナル』は俊夫がメインです。俊夫が原因という感じで進みます。話の流れとしてはまあ本来の呪怨と同じ。時系列がぐちゃぐちゃで始まって、後からどんどん伏線を回収していく気持ちよさ……気持ち…よさ…………う、うん!やっぱ監督も脚本も違うと別物だね!
なんていうか、前作の呪怨をリスペクトしてますよー臭がすごいので、死因やらなんやら完全にパロディな感じで新しさを感じない。ファンサービスむわむわしてます。リスペクトしてますアピールがすごいのに、肝心なところ変な設定が増えて全く面白みがない。紙にぐるぐると渦巻きを描く理由は?結局何だったの?リングのパクリなの?ぐるぐる描くことにずっとこだわってるから、VS貞子のフラグ立てておきたかったのかな?リングでぐるぐる描き続けるのは、貞子が井戸の底から空を見上げているのを描いてるから、というきちんとした理由があるのに対して、こっちは全く理由は無い。ただぐるぐる描いてるだけ。伽子もただのメンヘラこじらせた女。深みがない。俊夫なんか恨みを抱いているのかどうなのかもいまいち分からない。前作のぼーっとした俊夫を引きずっているので、俊夫が世界を、全てを憎む感覚が全く伝わってこない。
正直、これ楽しみにして劇場で見たファンは納得なのかなぁーって映画でした。
あと劇中で猫を電子レンジでチンするシーンがあるんですけど、そこはもうめちゃくちゃに腹が立ってね…それがあるからこの映画ていうか監督とかもう含めて嫌いです。俊夫と猫の関係性、めちゃくちゃ大事なとこじゃん。何で俊夫がにゃーにゃー言うかが観客に伝わってこないじゃん!?
おそらく別世界の呪怨なんだろうな、と思うことで精神を落ち着かせました。
避けてきていた映画だったわけですが、そんな必死に逃げる必要は無かったなあとあっさりしてしまった。見ないで嫌うのは良くないね。
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