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タイトルはなんか知ってたんですよね、話題にならなかった?新幹線でゾンビパニック起きるから新感染…クスッとするじゃろ?わしゃこういうの大好きなんじゃ…。
韓国の映画らしく、邦題が『新感染 ラストエクスプレス』なんですね。韓国でのタイトルは『釜山へ』……まあ最終目的地が釜山なので、そういうタイトルでも間違いがないんですけど、この新感染と新幹線をかけたダジャレなタイトルの方が目を引くというかなんというか。事実、私と夫は、映画館でこの映画のチラシを見て「なんだこれ!面白そうだな!」ってなりましたからね。満を持してレンタル!
そしてネタバレ含まれますので、まあ言うても他のゾンビパニック映画とはそこまで変わらんストーリーです。密室…新幹線(特急電車?まあ新幹線って感覚でいいと思う)の中で繰り広げられる戦闘と逃亡、乗客同士のいざこざ、まあ予想は出来る展開なので、なるほどそう来たか!みたいな新しい感じはありません。安心してみれます。以外な展開がないセオリー通りのものだったので、普通に面白くて普通に泣けます。はい、じゃあネタバレを始めるよ!

始まり方もセオリー通り、道路で防疫が行われてて「この先の工場で事故があってね…」という感染のフラグを立てる。そしてその後出てくる動物に感染の兆しが…!セオリー通り!てゆうか、動物から感染してるってやばくないですか?鳥インフルエンザとか豚インフルエンザとか、ああいう動物一種類の感染でも、細菌が変異して人間に感染してしまう恐れがあるってなってんのに。
で、案の定人間への感染も始まるんですね。
主人公サイドは、奥さんと不仲のご多忙サラリーマン(なんかこう、金融関係?難しいお仕事だけど儲けてそうなお仕事)で、その娘。娘は誕生日なので、お父さんと一緒にお母さんのいる釜山へ向かう。妊婦とその旦那さん、旦那さんは屈強そうでレスラーかなにかですか?ってくらい強い。その辺の説明ないので察するしかないが、ジャケットの脱ぎ方や戦闘の感じから何かしらの格闘家であるのは間違いないと思う。そして新幹線に逃げ込んできた無賃乗車のホームレス。
野球部員(合宿?大会?とにかく一両分部活動の生徒で埋まってる)、かわいいマネージャー。仲良さげな老人姉妹。などなど、様々な人たちが乗り合わせてるんですね。
その人たちの人情ドラマも、ゾンビパニックさながら涙なしでは見れないんですよ。
ゾンビになった人たちは、ひとまず人間を狙って噛みついていく。噛みつかれたら感染。
しかし、視覚が弱いようで扉の開け方も分からない。扉を閉めてこちらを見えないようにすればなんとかそこで塞き止めることが出来る。
めちゃくちゃ力が強いし、めっちゃ走る。けど頭が良くない。これはかなり勝ち目がある。ショットガンだ!ショットガンを持て!!

ない!!!!!クッソー!斧は!?なんかこう、緊急脱出のために斧が…!
ない!!!!!!武器がない!!!詰んだ!!!
野球部員のバットと、自滅した軍隊の警棒と盾でなんとか凌いでいく。
で、途中他の乗客たちと分断してしまったため、ゾンビの群れを突破していかないといけないんですね。途中で、トンネルに差し掛かるんですが、そこでゾンビたちの弱点に気づく。
視覚が弱いので、暗闇だとなにも見えなくなるみたいなんです。ただ、音には敏感。だから、音につられて一斉にそちらに向かうので、そういうやり方で進んでいく。これまたゲーム性があって、見るものを飽きさせないですね。こういうところが評価の高いひとつの要因なんだと思います。ゾンビたちもめっちゃ走るから怖いし、特殊メイクもきれいです。下手なCGよりもこうやってメイクされてた方が怖いですよね。
釜山までいけば助かるってところで、一人が感染してしまい涙の別れがあったり、他の乗客が「こいつら噛まれてるかもしれないぞ!」って隔離しろ!と罵声を浴びさせられたりと、まあお決まり展開ですが、胸に来るものがあります。主要キャラへの掘り下げも、深すぎず浅すぎず、私はもうぼろ泣きですし、あんまり泣かない夫もぐすんぐすん泣いてました。
なんでしょうね、日本人の感覚と違うところとか結構あるので、違和感はあるんですけど、そこはあんまり関係なくなってきます。結局みんな、死んでしまうなら感染してしまうなら、この人たちだけは逃がそうって思うんですよね。私はこんな風に出来るだろうか?と思います。もしゾンビパニックに陥ったら、私は頑張って生き残りたいけどもそこまで体力ないので、他の人を逃がすかっこいい役に徹したいと思います。私はいいから行けー!ってのになって死にたいですね!!
映画、ミストを知っているので「頼む…そんな展開にはならないでくれ…」と怯えながら見ていました。早く終わってくれ…早く助かるか死ぬか、どちらかに…出来れば助かってくれ!ってすがるように見てました。もう解放してやってくれ、この恐怖から!ってがっつり感情移入しちゃうんですよね。主人公サイドの登場人物が、色んな人たちだからなおさらってのが。
で、簡単に言うと原因とかその後の対策とか、治療薬ができましたとかそういうのは一切ないです。ひとまずは、ああ…良かった…良くないけど良かった……と言う感じで終わります。
是非見て欲しい。そこまでのグロもありません。まあゾンビものなので少々の血の量はありますけども、ゾンビものが平気な人は普通に面白いと思いますよ!おすすめです。
声優も豪華でした…中村悠一さんにまあやに小山力也さん、吹き替えにめっちゃ力入ってんな?って思いましたもん。是非見てくださいませ!ただ、ゾンビものらしく怖さもあるので、怖いの嫌いな人はちょっと怖いかもしれない…そこまでこう、ビックリ要素みたいなのはなかったです。アイアムレジェンドみたいなビックリ要素はないです、びびりの私でも怯えず見れましたよ!
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