FGOうちの子マテリアル

□久坂玄水
右腕を秘匿魔術で強化したせいでカルデアに逮捕されたアンダーグラウンドの住人。

久坂玄水は、とある男と再会してすべてが変わった。
大学を出て医師になり、玄水は戦場へ出て命を救う仕事をしていた。負傷者は軍人はもちろん、原住民たちも多く被害に遭っており、玄水率いる医療チームは分け隔てなく治療にあたっていた。そのなかで、ひとりの日本人が瀕死の子供を抱えてテントにやってくる。急患を受け入れ、処置をしていると軍人がやってきて言った。
その子供は、自陣に爆弾を抱えてやってきた敵側の人間だ、即刻始末せよとのこと。
玄水はそれに反対し、言い合いになってしまう。軍人が玄水に銃口を向けたその刹那。問題の子供を運んできた男がその軍人をナイフで殺してしまう。
その男が、かつての幼馴染み高杉晋介であることは、その時に分かった。
高杉に連れられ、その場を脱出した玄水はなりゆきで男の所有する船にとどまることになる。
男の仕事は武器商人。武器を求めるものにそれを与える。それが男の生業だった。男のカリスマ性に、多くの部下がつき、支援者がつき、そうして玄水もその生き方に憧れるようになった。
世界は歪んでいる。
戦争をしないために、武器を買う。その武器を作る無関係の人々が攻撃を受け、死んでいく。
支配するために、武器を買う。その武器を求めて別の者が支配されていた人々ごと殲滅行動に出る。
その武器さえ、なければ…という考え方は短所的だ。高杉という男は、その武器を自在に操ることで一定のバランスを保ち、自身の理想を作り上げていっている。
「お前さん、救いのヒーローにでもなりたかったのかい」
男は古びた煙管を吹かして問うた。
女の答えは、否である。

「私はお前のためにすべてを奮おう」

※※※
総督たかすぎのために自分を高めていくことを惜しまない玄水。
ある取引先が怪しげな魔術本を入手し、自分では使い勝手が分からないので譲るという。古びた本はイギリス英語の暗号で記されており、玄水は暇つぶしがてらそれを解読。そして自身の研究に昇華するまで至った。
魔術本には、アイテムの魔術的強化について書いてあり、方法としては『自分の先祖の遺骨を使ってその先祖…英霊の一部分を召喚する』というようなものであった。前提条件として、先祖が一般人ではないこと、歴史に名を残していることが必要とされる。
玄水の一族は、幕末の志士『久坂玄瑞』の子孫であった。
玄水は先祖の遺骨を術に使い、その一部分を召喚し元々不自由であった右腕にその効力を封じ込めることに成功。
魔術協会やその他の組織はそれを察知し、玄水捕縛に急ぐ。
玄水の手にした魔術は禁忌であり、秘匿であった。それを可能とする魔術師は存在しておらず、かつてない偉業を成したことになるが利用方法や、利用する者が善ではないと判断したため、玄水はしばらくして捕獲され、カルデアへと送られた。
サーヴァントの召喚に成功していたカルデアにとって、英霊の一部分を召喚しその力を得るという荒技は見過ごせない。玄水は、方法などを嘘偽りなくカルデアに流すという条件付きで留置されている状態だった。
当の本人は、何かしらの混乱に乗じて脱走するつもりでいた。
何の因果か、玄水はその特異性(英霊の一部を自分に封じ込め、その超人並の力を奮う)を理由に特異点Fでの調査協力さえ要請されていた。玄水は、逃げる機会があればすぐに動くつもりで作戦に参加。秘密裏にレイシフト要員になっていた。
しかし、運命のあの日。
カルデアは甚大な被害を被った。

爆発の気配を、玄水に封じられていた久坂玄瑞の腕は感じ取った。
隠していた怪力を使い、直撃を免れ五体満足でコフィンから脱出した玄水。燃え盛る炎のなか、下半身が瓦礫によって潰れたマシュと、それに寄り添うかぼちゃ色の髪をしたカルデア礼装を着た娘を見つける。
思わず駆け寄り、そうしてマシュの状態を確認する玄水。マシュは玄水のことを知らされているのでハッとする、先輩をつれて脱出してくださいと言われるが、玄水は聞いていない。
自分の無力さに、めまいを覚えたとき。
ふと無意識に口にしていたのは、英霊召喚呪文。詠唱。それが終わる前に、景色は変わった。

※※※
特異点Fに飛ばされ、玄水は学校の屋上に居た。そこにたたずむは、召喚に答えたサーヴァントだった。

「見よ、この地は燃えておる……ははははは!我の駆ける戦場に似合いの場じゃのう。よう呼んだ、出迎え大儀である。下天を食らうは覇王の道行き。案内せい。人の身で果てなき旅路を行く者よ……真名は、そうさなぁ。貴様を見極めてからでも良かろう、な?」
赤い髪は燃えるよう、背負うは波旬。
玄水は、未だくらくらする頭を振って、そうして立ち上がった。
「光栄です、第六天魔王」
「……そんなにすぐわかってしまうか」
「わかりますね」
「クラスはアヴェンジャー、呼ぶときはそう呼べ。認めてはおらぬでな、働き次第で我の名を呼ぶのを許そう」
「では私も、マスターとだけお呼びください」
玄水は屋上から階下を見下ろした。
「…………ふ、良いぞ。気に入った。いつか貴様にも名を名乗らせよう」
「名乗らずとも、いずれ分かるかと…ご覧ください」
アヴェンジャーは玄水の指す場所を見た。そこでは戦闘が起きている。
「千里眼のような者よ、目あざといのは良きこと…では、征くか?」
「出陣願えますか」
「応」

アヴェンジャーと玄水は、同時に駆け出した。

※※※
特異点Fで玄水の名は判明し、そうしてカルデアへ戻った時にはアヴェンジャーも真名を名乗った。ふたりの関係は、主従は生きているものの玄水が魔王信長を敬えど変にへりくだることはないので静かに火花を散らすような雰囲気が続いている。
玄水と魔王信長との縁は、かつて玄水が別時空でアヴェンジャーを冠位した経緯でありあやふやである。人間でも英霊でもない玄水が召喚した時点で、イレギュラーなものになるので縁やゆかりは無関係。聖遺物として認められるのは、玄水の腕にねじ込まれている久坂玄瑞の遺骨になるが、久坂玄瑞はすでに玄水が召喚済みなので呼ばれない。そこで完全にランダムにサーヴァントが選ばれてしまった。
そのランダムで選ばれたのが、魔王信長である。

玄水は生まれつき右腕を動かすことが苦手で、力か器用さかを選択しなくてはならない時があった。医者になるために器用さを選び、そのため右腕の内部はほぼワイヤーやその他器具で改造することになった。痛みはあるが、精神力で常にそれを抑えている。秘匿魔術を施してから、その痛みは英霊の力でなくなった。

□久坂スイ
久坂家次女は、問題児。

高校卒業後、スポーツ推薦で入った大学で問題を起こし失踪。
ヤクザの知り合いのツテで用心棒の仕事を請け負うようになる。たまたま仕事で行った魔術協会で、マスター適性有りと判断されカルデアにそのまま派遣される。
※右腕は玄水と同じく生まれつき不自由だったが、リハビリなどで普通の人と同じくらい動かせるようになっている。握力が極端に弱いくらい。

マスター候補一般人枠として、不二丸律佳と親睦を深める。眠りこけていた律佳に肩をかして管制室を後にしたため、爆発の直撃は免れた。律佳とは逆方向に向かい、人命救助にあたったため特異点Fにはレイシフトせず。同じく爆発の直撃を免れた久坂翠玄、ロマンとともに管制室へ。

律佳たちと一緒に戦うために、英霊召喚を試みる。
双子の姉、玄水が魔王信長を召喚したため、その縁で森長可が召喚に応じた。

※※※
バーサーカー森長可をコントロールするのがマスターの役目だが、スイ自身も正義こそパワーみたいなところがあるのでお似合いの主従関係を築けている。一応スイの方には理性が強く残っているため、倫理に反することはやめさせるし止める。が、結局は暴君に変わりない。
「なんだこらテメエ!!ぶっ殺されてえのか、アア!?」
「こらこら、ちょーか!そんな簡単に殺しちゃダメだよ!?」
「だがよマスター、こいつはオレに使えねえでくの坊だと抜かしやがった。侮辱されたんだぜ!?」
「誰が使えねえでくの坊だって?そうじゃないとこ見せてやろうな、ちょーか!ようし、ぶん殴っていいよ!」
「それでこそオレの殿様だぜえ!!」
※スイは、森のことを長可ちょーかと呼ぶ

スイもスポーツ万能であり、基礎の身体能力は三兄弟の誰よりもずば抜けている。
武器はなんでも器用に使いこなし、足も速く体力もある。だが、少し向こう水で無鉄砲なところがある。それは自分も自覚しており、マスターとして存在してはいるが律佳や管制室の指示待ちでいることが多い。
世界に対して、特になんの思いもなく、現世に心残りもない。ただ、森と一緒に戦っているのは楽しいらしい。このままカルデアへの就職も考えている←到底不可能だが…。

□久坂翠玄
元軍人のカルデアスタッフ。

軍人時代に右腕を失い、それ以降は高性能な義手をつけて生活していた。
戦場でのトラウマでPTSDを患い精神病院の閉鎖病棟にいたが、一般人とは思えない魔力値を魔術協会が探知し、翠玄の再就職先はカルデアに決まった。治療も荒療治で大雑把なものだったがある程度回復した頃合いで英霊召喚を試みる。
運命のあの日、翠玄は管制室から姿を消していたロマンを探しにふらふらしていた。爆破に巻き込まれたが、間一髪で自身のサーヴァント…エリザベート・バートリーに救出される。ロマンと自分の妹スイと再会し(スイが居ることは知らなかった)、特異点Fに飛ばされた律佳とマシュ、そして自分の妹玄水(これもまた知らなかった)のサポートに奔走する。
翠玄が、双子の妹たちがカルデアに来ているのを知らないのにはワケがある。
玄水とスイの戸籍は、最近のものまでしか追えず、翠玄との血縁関係の有無は不明だった。よくある苗字でもないが、そのあたりはカルデア職員は気にしていなかったらしい。
まさかの再会に不気味さを感じながらも、ふたりと同様エリザベートとともに戦うことを決意する。

だが、自身のサーヴァントを戦闘に出すことを好まない。これはエリザベートだからであって、他のサーヴァントだったら対応は違っただろう。
彼は、エリザベートに庇護欲を感じており、自分より小さくか弱い女の子を戦わせることに抵抗があるのだ。それに、戦場に出ることによって、自身のトラウマも復活し始めており、夜な夜な不眠不足と、鎮痛剤の中毒になっているフシがある。
エリザベートとの関係は良好。エリザベート自身も翠玄の身を案じている。だが、あまり強く言えないでいる。自分が何か彼を傷つけることを言ってしまって、彼が悲しむことが怖いのだ。

※※※
魔力だけは馬鹿多いので、いわゆるエリちゃん鯖の全ての召喚が可能。他エリちゃんを召喚すると槍エリちゃんがクラスチェンジ&お着替えの実績が解除される。カーミラとメカエリチャンずは別個体。

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