賢者の石 Part1
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草木も眠る丑三つ時。
夜空には三日月が浮かんでいる。
町は異常なほど静かだった。
風も吹かず、草すら動かない。
たった一匹を除いては…。
一匹の蛇が、草むらから這い出てきた。
月明かりに照らされて、鱗が光る。
蛇は森を抜けると、一軒の家に向かっていった。
扉の隙間からするりと入り込み、階段を滑るように上っていく。
二階に上がると、蛇はひとつの扉の前に行くと、鎌首を持ち上げた。
そして、扉の隙間から入り込むと、部屋の中を徘徊した。
部屋の窓辺には、大きな揺りかごがあり、中には可愛らしい赤ん坊が眠っていた。
蛇はするすると揺りかごに這い寄ると、赤ん坊をじっと見下ろした。
そして、赤ん坊の小さな手に、そっと口付けたのだ。
すると、赤ん坊の手に赤い刻印が浮かび上がり、一瞬輝いた後に、すっと消えた。
刻印が消えるのを確認してから、蛇は窓から外へ出ていった。
赤ん坊はそんな事も知らずに、スヤスヤと眠っている。
己の運命を知りもせずに…。
夜空には三日月が浮かんでいる。
町は異常なほど静かだった。
風も吹かず、草すら動かない。
たった一匹を除いては…。
一匹の蛇が、草むらから這い出てきた。
月明かりに照らされて、鱗が光る。
蛇は森を抜けると、一軒の家に向かっていった。
扉の隙間からするりと入り込み、階段を滑るように上っていく。
二階に上がると、蛇はひとつの扉の前に行くと、鎌首を持ち上げた。
そして、扉の隙間から入り込むと、部屋の中を徘徊した。
部屋の窓辺には、大きな揺りかごがあり、中には可愛らしい赤ん坊が眠っていた。
蛇はするすると揺りかごに這い寄ると、赤ん坊をじっと見下ろした。
そして、赤ん坊の小さな手に、そっと口付けたのだ。
すると、赤ん坊の手に赤い刻印が浮かび上がり、一瞬輝いた後に、すっと消えた。
刻印が消えるのを確認してから、蛇は窓から外へ出ていった。
赤ん坊はそんな事も知らずに、スヤスヤと眠っている。
己の運命を知りもせずに…。
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