4話 看病④ドナテロ
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ラファエロが持って来てくれたスープを飲んだらいつの間にかウトウトと眠くなって朝まで眠っていた。
いつの間にか掛かっていた毛布。おかげでとても暖かかった。
「起きた?」
声の方に向いてみるとピザ箱で作られたラウンジソファに座っているドナテロ。
「ドニーが毛布を掛けてくれたの?」
照れた顔でそうだよとドナテロが返事をすれば名無しは笑顔でお礼を言った。
赤くなる顔を隠す様に違う所を向いて、立ち上がる。
「今、朝ごはん用意してくるから待っててね」
少し経ってドナテロが持って来たのはパン粥。
またパン粥かぁなんて思いながら体を起こそうとしたら手伝ってくれた。肩を持って背中を押してくれて。
そのままドナテロが横で体を支えてくれながら机の上に置いておいたパン粥のスプーンを手に取ってすくってから名無しの口の辺りに持って行った。
「こんなに色々やってくれなくても大丈夫だよ」
「良いの!僕に任せて。ほら、口に運ぶよ?あーんして」
言われた通りに口を開ければ、ミルクでふやけたひと口大のパンを運んでくれた。
推しに食べさせて貰うなんて恥ずかしかったけど、チラッとドナテロの顔を見れば微笑みながら顔が少し赤いのがわかる。
「もう1回聞いていい?ドニーは何でそんなに優しくしてくれるの?」
ドナテロは手を止めた。初めてここに来た時も同じ質問をしている。それでも名無しは話を続けた。
「ここの世界に来て、最初はずっと夢だと思ってた。夢を通じて映画の世界に来たと思ってた。映画の作品で見たドニー達だと思ってた。
けど、違った。
ドニーは積極的に相手してくれて優しくしてくれて、レオもあたしが元気になる様に努力してくれるし、マイキーも映画じゃ見なかった気の利く部分に驚いた。ラファなんて人を抱きしめてくれる優しい所があって、ここは皆あたしが居た世界と同じ様に自由に生きてる。本物の世界なんだって実感する程に物凄く自由に生きてる。」
目から涙が溢れて来た。この世界に来てやっと不安を誰かに聞いて貰うことが出来たから。
「ここはあたしの夢の世界じゃなかった...」
ドナテロはスプーンをお皿の上に置いて、名無しの頭に優しく手を乗せて撫で始めた。
「名無し、僕達が名無しを守るから大丈夫。危険だから昼間に下水道から出せないけど、他は不自由な思いをさせないよ」
ドナテロの手は名無しの頭から手に移動し握った。
自分と名無しの手を、指先を上にして絡めながら手を繋ぐ。
「僕の手、どう?」
「...温かい」
名無しより3倍以上の大きな手から熱が伝わって来て、手と手の密着してる所に温もりを更に感じる。ドナテロの肌を直で感じる。
指の数は違くとも自分の手を大きく包んでくれる優しい手。
「名無しが感じてるこれがここで生きてる証だよ。
名無しは今ここでしっかり生きてる。
それに僕は名無しを放っておけない。優しくしてるんじゃなくて当たり前の事してるだけだよ。」
ドナテロの目を見ればそれは真っ直ぐで、自分がここの世界に居るんだと、これからここで過ごしていくんだと実感させられる。
「ドニー...ありがとう」
名無しは泣いた酷い顔でも最大の笑顔でお礼を言った。
ドナテロはそんな顔を見て、笑った顔が素敵だと褒めてくれた。
素なのか下心なのか...
そうであっても推しだからって映画じゃないんだから、この世界で妄想の様にドニーLOVE〜♡で過ごすのはやめた方がよさそう。
そんな事を考えてる名無しを目の前に顔を赤くしたままのドナテロはまたパン粥の入ったお皿を手に取り、残りを名無しに食べさせた。
いつの間にか掛かっていた毛布。おかげでとても暖かかった。
「起きた?」
声の方に向いてみるとピザ箱で作られたラウンジソファに座っているドナテロ。
「ドニーが毛布を掛けてくれたの?」
照れた顔でそうだよとドナテロが返事をすれば名無しは笑顔でお礼を言った。
赤くなる顔を隠す様に違う所を向いて、立ち上がる。
「今、朝ごはん用意してくるから待っててね」
少し経ってドナテロが持って来たのはパン粥。
またパン粥かぁなんて思いながら体を起こそうとしたら手伝ってくれた。肩を持って背中を押してくれて。
そのままドナテロが横で体を支えてくれながら机の上に置いておいたパン粥のスプーンを手に取ってすくってから名無しの口の辺りに持って行った。
「こんなに色々やってくれなくても大丈夫だよ」
「良いの!僕に任せて。ほら、口に運ぶよ?あーんして」
言われた通りに口を開ければ、ミルクでふやけたひと口大のパンを運んでくれた。
推しに食べさせて貰うなんて恥ずかしかったけど、チラッとドナテロの顔を見れば微笑みながら顔が少し赤いのがわかる。
「もう1回聞いていい?ドニーは何でそんなに優しくしてくれるの?」
ドナテロは手を止めた。初めてここに来た時も同じ質問をしている。それでも名無しは話を続けた。
「ここの世界に来て、最初はずっと夢だと思ってた。夢を通じて映画の世界に来たと思ってた。映画の作品で見たドニー達だと思ってた。
けど、違った。
ドニーは積極的に相手してくれて優しくしてくれて、レオもあたしが元気になる様に努力してくれるし、マイキーも映画じゃ見なかった気の利く部分に驚いた。ラファなんて人を抱きしめてくれる優しい所があって、ここは皆あたしが居た世界と同じ様に自由に生きてる。本物の世界なんだって実感する程に物凄く自由に生きてる。」
目から涙が溢れて来た。この世界に来てやっと不安を誰かに聞いて貰うことが出来たから。
「ここはあたしの夢の世界じゃなかった...」
ドナテロはスプーンをお皿の上に置いて、名無しの頭に優しく手を乗せて撫で始めた。
「名無し、僕達が名無しを守るから大丈夫。危険だから昼間に下水道から出せないけど、他は不自由な思いをさせないよ」
ドナテロの手は名無しの頭から手に移動し握った。
自分と名無しの手を、指先を上にして絡めながら手を繋ぐ。
「僕の手、どう?」
「...温かい」
名無しより3倍以上の大きな手から熱が伝わって来て、手と手の密着してる所に温もりを更に感じる。ドナテロの肌を直で感じる。
指の数は違くとも自分の手を大きく包んでくれる優しい手。
「名無しが感じてるこれがここで生きてる証だよ。
名無しは今ここでしっかり生きてる。
それに僕は名無しを放っておけない。優しくしてるんじゃなくて当たり前の事してるだけだよ。」
ドナテロの目を見ればそれは真っ直ぐで、自分がここの世界に居るんだと、これからここで過ごしていくんだと実感させられる。
「ドニー...ありがとう」
名無しは泣いた酷い顔でも最大の笑顔でお礼を言った。
ドナテロはそんな顔を見て、笑った顔が素敵だと褒めてくれた。
素なのか下心なのか...
そうであっても推しだからって映画じゃないんだから、この世界で妄想の様にドニーLOVE〜♡で過ごすのはやめた方がよさそう。
そんな事を考えてる名無しを目の前に顔を赤くしたままのドナテロはまたパン粥の入ったお皿を手に取り、残りを名無しに食べさせた。
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