3話 看病③ ラファエロ
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「おい」
ラファエロがコップを手にキッチンから戻って来た。
ドナテロは、あとはよろしくと言ってラボに戻る。
「温かい飲み物だ、ゆっくり飲め」
少しずつ動ける様になった名無しを見定めてコップを手渡した。
温かくて美味しい。少し何も口にしなかっただけでこんなにも美味しいと思えるのか。こんなにも有り難みを感じられるのか。
目から涙が溢れてきた。
「名無し...」
ラファエロを見ると一瞬驚いた顔をしていたが、直ぐに沈んだ顔を見せた。
「名無しすまない!謝って許してくれるなんて思ってないが俺はお前を信じられずにいた
突然現れて皆は助けようなんて正気じゃないと思っていた、どうせ俺達やホームをバラすんだと思っていた。
けど名無しの言う事は本当で、追い出せば行き場の無いお前が居るって気付いたら子供の頃に先生に守られて育てられた自分を思い出した!先生が居たから俺はここまで来れたんだって...」
「ラファエロさん...」
「名無しには俺達が必要だ...!だから俺にもう1度チャンスをくれ!名無しを守るチャンスを...!!」
「ラファエロさん」
深々と頭を下げたラファエロは顔を上げ、名無しを見た。
「手つなご?」
伸ばした名無しの手を優しく握ればまだ温かさが戻らない小さな手。
それでも名無しの顔は段々と笑みを浮かべた。
「ラファエロさんが助けてくれたからまた戻って来れた。
居なくなりたいって凄く思ったけど、あたしを信じてくれるラファエロさんが居るから大丈夫
ラファエロさん、助けてくれてありがとう!」
名無しの最大の笑みがラファエロの鼓動を大きくさせた。
今までにこんな胸の苦しい事があっただろうか。
「ラファエロさん?」
名無しが心配し見つめる視線にラファエロは直視出来ずに顔を片手で覆う。
熱い。顔が熱い。
この場から逃げ出したいくらいだ。
遂にラファエロは立ち上がり後ろを向いてしまった。
「名無しよう、今から俺様を呼ぶときはラファって言え」
そう言ってラファエロはその場を去ってしまった。
背中に届くように大きな声でラファありがとうって叫べば少し挙動不審に体が動いた気がした。
「天使みたいな奴め」
ラファエロがコップを手にキッチンから戻って来た。
ドナテロは、あとはよろしくと言ってラボに戻る。
「温かい飲み物だ、ゆっくり飲め」
少しずつ動ける様になった名無しを見定めてコップを手渡した。
温かくて美味しい。少し何も口にしなかっただけでこんなにも美味しいと思えるのか。こんなにも有り難みを感じられるのか。
目から涙が溢れてきた。
「名無し...」
ラファエロを見ると一瞬驚いた顔をしていたが、直ぐに沈んだ顔を見せた。
「名無しすまない!謝って許してくれるなんて思ってないが俺はお前を信じられずにいた
突然現れて皆は助けようなんて正気じゃないと思っていた、どうせ俺達やホームをバラすんだと思っていた。
けど名無しの言う事は本当で、追い出せば行き場の無いお前が居るって気付いたら子供の頃に先生に守られて育てられた自分を思い出した!先生が居たから俺はここまで来れたんだって...」
「ラファエロさん...」
「名無しには俺達が必要だ...!だから俺にもう1度チャンスをくれ!名無しを守るチャンスを...!!」
「ラファエロさん」
深々と頭を下げたラファエロは顔を上げ、名無しを見た。
「手つなご?」
伸ばした名無しの手を優しく握ればまだ温かさが戻らない小さな手。
それでも名無しの顔は段々と笑みを浮かべた。
「ラファエロさんが助けてくれたからまた戻って来れた。
居なくなりたいって凄く思ったけど、あたしを信じてくれるラファエロさんが居るから大丈夫
ラファエロさん、助けてくれてありがとう!」
名無しの最大の笑みがラファエロの鼓動を大きくさせた。
今までにこんな胸の苦しい事があっただろうか。
「ラファエロさん?」
名無しが心配し見つめる視線にラファエロは直視出来ずに顔を片手で覆う。
熱い。顔が熱い。
この場から逃げ出したいくらいだ。
遂にラファエロは立ち上がり後ろを向いてしまった。
「名無しよう、今から俺様を呼ぶときはラファって言え」
そう言ってラファエロはその場を去ってしまった。
背中に届くように大きな声でラファありがとうって叫べば少し挙動不審に体が動いた気がした。
「天使みたいな奴め」
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