3話 看病③ ラファエロ
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ガイズが各々やる事をやっている時に名無しは初日から着てたガウンを脱いで近くにあったボロボロの布切れを体に巻いた。
洗ってくれた最初に着てた服はもう乾いているであろう。どこにあるかわからないけど下着も洗ってくれてたので実は今までパンツも履かずに過ごしてきた。
今の私は布切れを剥がせば無防備の裸。
体調不良でお風呂に入っていない日が今日で3日目。
どうせこれからホームレスになるんだ。体汚れても一緒。
皆にバレないように、足音も立てないように、ホームの出入り口であろう場所を通って更に薄暗い下水道を歩き始めた。
意外と誰にもバレずにホームを出れた。
きっとドナテロの監視カメラで見えてるんだろうけどタルタルーガ号で何か作業してたので気付かれていない。
気付いてたらとっくに見つかってると思う。
下水道を歩いて数時間は経ったかヘトヘトになりながら地上に出れそうな梯子が付いてるマンホールを見つけた。
梯子を上り、重いマンホールを手で押し上げてずらすと久しぶりに見る眩しい光が名無しを照らした。
青空もいつ振りか...
やはり人は陽の光がないと生きていけないんだと感じさせる。とても心地良い。
しかし周りは廃墟のような住宅街で人1人居なかった。名無しには今何も無い。水も食べ物も衣類も何もかも...
あるのはボロ布切れ1枚。
人も居ないのに隠れるように路地裏に移動した。
体力も限界。
名無しは体を倒して横になった。
どのくらい経っただろうか。気付けば空もオレンジ色。
最初は休憩のつもりで横になったが、今度は体を起こす体力が無い。気力も無い。そして体を起こしてもやることが無い。
結局私はこの世界に来て何がしたかったのだろうか。
ドナテロが好きだったから結ばれたかった。の筈だった。自分の見てる夢だったから何でもありだと思った。
けど違った。タートルズは作品によって生み出された世界なのに、その世界では1人1人が生きていて、自分の意志で自由に動いてる。元いた自分の世界のように。
作り物じゃなくて、全てが現実。
ドニーも優しくしてくれたけどあの優しさが素で、弱ってる私を助けたかったから色々面倒見てくれたんだろうな...他のみんなも同じ...
私ってば勘違いしてバカだなぁ...
また目が熱くなってきた。今は1人、周りに人も居ない。熱くなった目からはポロポロと溢れてくる。
誰かに縋りたいけどそもそも身元不明の裸の女が取り調べを受けたら精神科病棟に閉じ込められそう...
そんな時にタートルズに会いましたって言ったらますます精神崩壊だと思われる。
だから言えるわけないよ...
だけど皆んなの元を離れたのはラファエロにまったく信じられていないから。
そんなんじゃ皆んなの所に居たいと思わない。
皆んなが信じてくれるから居たいと思う。
この夢...早く冷めないかなぁ...?
空は暗くなり、街灯の無い辺りは何も見えなくなった。
現在夜のNYの気温は8度。
洗ってくれた最初に着てた服はもう乾いているであろう。どこにあるかわからないけど下着も洗ってくれてたので実は今までパンツも履かずに過ごしてきた。
今の私は布切れを剥がせば無防備の裸。
体調不良でお風呂に入っていない日が今日で3日目。
どうせこれからホームレスになるんだ。体汚れても一緒。
皆にバレないように、足音も立てないように、ホームの出入り口であろう場所を通って更に薄暗い下水道を歩き始めた。
意外と誰にもバレずにホームを出れた。
きっとドナテロの監視カメラで見えてるんだろうけどタルタルーガ号で何か作業してたので気付かれていない。
気付いてたらとっくに見つかってると思う。
下水道を歩いて数時間は経ったかヘトヘトになりながら地上に出れそうな梯子が付いてるマンホールを見つけた。
梯子を上り、重いマンホールを手で押し上げてずらすと久しぶりに見る眩しい光が名無しを照らした。
青空もいつ振りか...
やはり人は陽の光がないと生きていけないんだと感じさせる。とても心地良い。
しかし周りは廃墟のような住宅街で人1人居なかった。名無しには今何も無い。水も食べ物も衣類も何もかも...
あるのはボロ布切れ1枚。
人も居ないのに隠れるように路地裏に移動した。
体力も限界。
名無しは体を倒して横になった。
どのくらい経っただろうか。気付けば空もオレンジ色。
最初は休憩のつもりで横になったが、今度は体を起こす体力が無い。気力も無い。そして体を起こしてもやることが無い。
結局私はこの世界に来て何がしたかったのだろうか。
ドナテロが好きだったから結ばれたかった。の筈だった。自分の見てる夢だったから何でもありだと思った。
けど違った。タートルズは作品によって生み出された世界なのに、その世界では1人1人が生きていて、自分の意志で自由に動いてる。元いた自分の世界のように。
作り物じゃなくて、全てが現実。
ドニーも優しくしてくれたけどあの優しさが素で、弱ってる私を助けたかったから色々面倒見てくれたんだろうな...他のみんなも同じ...
私ってば勘違いしてバカだなぁ...
また目が熱くなってきた。今は1人、周りに人も居ない。熱くなった目からはポロポロと溢れてくる。
誰かに縋りたいけどそもそも身元不明の裸の女が取り調べを受けたら精神科病棟に閉じ込められそう...
そんな時にタートルズに会いましたって言ったらますます精神崩壊だと思われる。
だから言えるわけないよ...
だけど皆んなの元を離れたのはラファエロにまったく信じられていないから。
そんなんじゃ皆んなの所に居たいと思わない。
皆んなが信じてくれるから居たいと思う。
この夢...早く冷めないかなぁ...?
空は暗くなり、街灯の無い辺りは何も見えなくなった。
現在夜のNYの気温は8度。