「ゔぉげぇぇぇぇ」
レオナルドには申し訳ないが、戻してしまった。
「名無しすまない...」
「レオあたしこそごめん、折角作ってくれたのに...」
申し訳ないない気持ちでいっぱいだが今は目が回る吐き気と食事の吐き気が混ざっている。
トイレに流しながら、レオナルドは後ろで背中を摩ってくれていた。

吐き気が落ち着いて、レオナルドに抱えられながらベッドに寝かせて貰うと頭を撫でながら何度も謝ってくれた。

「レオ、そんなに気にしなくて良いのに」
「いいや、俺の責任だからな」
そう言って何か閃いたように元気を取り戻して待っていてくれと去って行ってしまった。


「ドニー！美味しいパン粥の作り方を検索してくれ！」
「えっ！？何？いきなり」
レオナルドの気迫に驚くドナテロ。

「パン粥の作り方が知りたい」
「パン粥なんて作ってどうするの？」
名無しに食べさせたい想いから必死なレオナルドだがドナテロには何か引っ掛かっていた。
「もしかして、体調不良時に食べるお粥の代わりにパン粥？」
レオナルドはキョトンとした。その顔にドナテロは仕方ないなぁと別な料理を提案した。

「野菜スープはどう？野菜が沢山入っててスープに栄養も滲み出るし手軽に飲めるからオススメだと思うよ。
僕達はこういうの飲んだ事ないけど、家庭料理での体調不良時に飲むのは野菜とチキンのスープなんだ〜」
ドナテロが検索した画像には鶏肉と彩った野菜のスープで2人して涎が垂らしそうに、食べてみたいねなんて言いながらレシピをプリントアウトした。

彼らはビーガン、元は動物だから生き物は食べないし生き物を使った素材の物を身に付けない。ピザを除いては。

レオナルドはドナテロに野菜をお急ぎ便で注文して貰い届くのを待った。