周りが少し音が鳴っている事に気付き、目が覚めた。
多分朝だ。薄暗い地下は寝る前と何も変わらない。

体を起こした時だ。視界に映った景色が180度回転する。
ガタッと音と共に目眩で身体がベッドから倒れてしまった。起き上がろうとしても視界がグルグルと回って気持ち悪い。


そろそろ起こしに行こうとレオナルドがベッドに近づいた時、倒れてる名無しに気付て駆け寄った。

「名無し！名無し！！」

レオナルドが名無しの名前を呼びながら上半身を起こす。頭を上げると目が回りそうになったのでレオナルドの胸に寄っ掛かった。

レオナルドの大声でドナテロが気付き直ぐにやって来た。
「どうしたの？」
「名無しが倒れてた！起こしてもグッタリで...」

レオナルドが慌てながらドナテロに説明すると、診てみようと言って名無しをベッドに寝かし検査をした。
「身体に大きな病気は無さそうだけど、もしかしたら異世界から来て身体がまだ適応出来ずに体調を崩したのかも」
ゆっくり休めば良くなると思うとドナテロは言った。しかしドナテロも専門じゃないから推測だけどとも残した。

「名無し、すまない...」
「レオは何も悪くないよ、ベッドに運んでくれてありがとう」

遅れてラファエロとミケランジェロがやって来た。
「どうした？」
「名無しが体調を崩した。数日は俺達交代で看病するぞ」
「えっ！？名無しちゃん体調大丈夫！？ジュース飲む？」
「マイキーそこは水だろ」

交代制の看病に黙り込むラファエロとジュースを飲まそうとするミケランジェロを叱るレオナルドに名無しはクスッと笑ってしまった。
「あっ！笑った〜」
「さっきよりかは落ち着いたのか？」
「まだ目が回ってて気持ち悪いけど、色々話しかけてくれて楽しかった」

それでも起き上がったら倒れそうなのは変わらない。
笑ってる名無しを見てレオナルドとマイキーは安心した顔をした。