お風呂場に目隠し用のカーテンを張ってどの角度からも見えない様にして服を脱ぐ。

そう言えば外に籠があるって言ってたけどこれかな？

目隠し用のカーテンの外に籠があったので腕だけ出して服を籠の中に入れた。

バスタブに付属したシャワーは蛇口を捻れば温かい丁度良い加減のお湯が出て来る。
髪を洗う時はスプリンターのシャンプーを使せて貰って...体や顔を洗う時はドナテロのボディソープを使わせて貰った。当然体がスーッとする。

お風呂から上がると目隠し用カーテンの外に置いた籠が中にある事に気付いた。籠の中にはバスタオルと白いタオル生地のガウンとタオル生地のトンガリ型帽子。
この帽子を被って濡れた髪の水分を拭き取りながら自然と乾かす仕組みらしい。
ガウンなんてタートルズサイズで丈を調節しながら折り曲げて...とても大きかったので何回も体に巻き付け付属の紐で縛った。
そしてハッとした事に気付く。

パンツは？

下着が無いのだ。そもそも籠に入れた服は誰がどこに持って行ったのだろう。
真っ先にドナテロが思い浮かんだので、ガウンと帽子を被った姿のパンツを履いていない状態でお風呂場を出た。

皆がダイニングテーブルにいたのでそこに行くとドナテロも一緒だった。

「ああ、名無し！お風呂あがったの？ちゃんと入れた？注文した物近い内に届くからそれまで今と同じ感じで自由にお風呂入って良いからね。あと随分ガウンが体に巻き付いてるみたいだけど、大きかった？」

「お風呂入らせてくれてありがとう！あとこのガウンも帽子も。ガウンすっごい大きくて巻いた感じにしちゃった」

「...ガウンも注文しよう！名無し、おいで！」

呼ばれたのでドナテロの所に行くと被っていた帽子を優しく取りどこからかブラシを手に持ち髪を梳かしてくれた。力加減が難しいのかブラシの先っぽが頭皮に力強く当たって痛かった...
梳かし終わると再度帽子を被せてくれたのでその辺りでドナテロに着てた服を聞いてみる。

「あたしがさっき着てた服って...？」
「洗濯機に入れて今洗ってるよ、柔軟剤も入れたからきっと良い香りだよ」
「何が入ってるか見た？」
「見てないけど、洗っちゃいけない物があった？」
「ううん、違うんだけどね。その...下着が...」
手で口を隠してドナテロの耳元で囁いた。下着の事考えていなかったとドナテロは驚き、今名無しがノーパンだと言う事に意識してしまう。
「そういうのも直ぐ注文しよう！」
数日は気になると思うが、下着が届くまで1枚で耐えなければいけなくなった。つまり洗ってるパンツが乾くまでノーパン。