カナルストリート周辺、チャイナタウンを訪れてみる事にした。
ニューヨークの雰囲気が一気に変わり漢字で書かれた看板や細かい文字の電光掲示板。中華風というか正に中国に来たかのような錯覚になる程造りがしっかりしている。
ガイズ達もこんな堂々と街を歩くのは初めてなので興味深く周りを見ていた。

「これが中国なんだ〜」
「マイキー、中国じゃなくて中国を再現した一画だよ」
「この肉美味そうだな」
「ラファ...ハロウィンなんだから、もっとそれらしい物を食べないか？」

ミケランジェロにはドナテロが、ラファエロにはレオナルドが一緒に着いていた。
そんな名無しは逸れないようにドナテロの後にくっ付いている。

一通り歩きチャイナタウンを抜けようとした時、レオナルドとラファエロが少し遅れて後を着いて来ると2人の腕にはこぼれ落ちそうな程沢山の食べ物を抱えていた。
「ラファ！レオ！」
「オレは注意したんだ！」
「俺様だったらこの量朝飯前だ」
あのしっかりしたレオナルドですらしっかり観光。
ドナテロの注意にレオナルドもラファエロも抵抗している。
そんな中名無しは。

「ドニー、きっと2人はこんな堂々と街を歩けて楽しいんだよ
こういう日くらいは自由にやってみよ？」
「...わかった」
ドナテロは甘えたような名無しの顔を見つめて、プイッとそっぽを向いた。

オイ！なんだよそれ！！
イチャついてんじゃねーよ！！！

心の中でガイズはそう思うのでした。