「お兄ちゃん達カップルかい？」
お菓子を配っているミイラの仮装をした男の人に近づくと付き合っているのか聞いてきた。

ここでもカップルに見られた！！

男女で歩いているとカップルに見られるらしい。

「それにしてもお兄ちゃんガタイ良いね！！スポーツやってるの？
そんなお兄ちゃんにはあんまり甘くないチョコレートの方が良いかな？」
ミイラのお兄さんはドナテロの肩をポンポンと叩きながらビターチョコを渡した。

「ガールフレンドには甘いチョコレートね」
名無しにはミルクチョコレートを渡してくれる。

「ところでこの肌は特殊メイク？物凄く本格的じゃないの
亀に愛を持ってる人なんだね！
それじゃハッピーハロウィン♪」

ミイラの男の人は言うだけ行って去ってしまった。

「僕本物の亀だし、チョコレートは甘い方が良いな」
ドナテロはボソッと呟いて歩き出した。
「ドニー、あたしのチョコレートと交換しようよ！あたし甘くないのでも大丈夫だよ」

追いかけながらチョコレートを渡そうとする名無しをチラッと見るドナテロ。

「それじゃぁ、お言葉に甘えて...」

ドナテロが名無しからチョコレートを受け取る時だった。歩きながらチョコレートに夢中になっていたからか地面に食い込みがあるのに気付かずドナテロは躓いてしまった。そして目の前に居た名無しを下敷きにして倒れてしまう。幸いにも名無しは苦しそうな身振りはしていなさそう。自分の体の隙間に名無しの体があったので無傷だそうだ。
それよりもドナテロは手の違和感を気にしている。

この柔らかい物は何？

探ろうと何度も握ってしまう。

「うんっ...ぁっ...」

名無しの聞いた事も無い声が聞こえる。しかし痛がってはいなさそう。
ドナテロはずっと力強く目を閉じていたから周りが見えていなかった。
そしてやっと目を開けると、心配そうに見ている人々、目の前に仰向けに倒れて見た事も無い顔をしている名無し。
そして名無しの胸に手を当てて握っているドナテロの手。

「わっ！僕、名無しのおっ！」
言いかけた時だった。ここで名称を言えばますます周りの空気は重くなる。それに名無しの顔は胸を揉まれて性的興奮を感じ始めた顔だった。

これはマズイと思ったのかドナテロは急いで名無しをお姫様抱っこをしてゴール地点へ急いだ。