14話 ガイズとハロウィン
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「さぁ名無し、行くか」
レオナルドに手を差し伸べられ、名無しはその大きな手に自分の手を乗せた。
自分の手を優しく包み込んで握ってくれるレオナルドの手が心地良い。そして2人は歩き出す。
「って、あれ?レオどこ行くの?」
「ん?ラファと何処か楽しい所に行ってたんだろ?
今日くらい俺だって自由にやるさ」
そういって2人はパレードのルートから外れ、住宅街にやって来た。
流石ニューヨーク。住宅街もハロウィンの装飾が凄い。
歩道の端には顔が彫られた南瓜が沢山置かれ、所々積み上げられている。花壇にはお墓、街灯には吊り下げ旗が次の街灯まで細いロープで繋がっている。
住宅には骸骨や蜘蛛の人形が置かれ、際立たせる為の派手な装飾が飾られてるから凄い。
「こんなに飾りがあるんじゃ少ない時間で見れないな」
レオナルドも驚いている様子。
少し歩いていると小さい子供がジャック•オー•ランタンの籠を持って家の前でトリック•オア•トリートと飛び跳ねながらはしゃいでいた。
「本場のトリック•オア•トリート!初めて見た!」
「俺もだ!ああやってお菓子を貰うんだな」
ただ、貰っている子供があまりにも幼過ぎる為に2人がお菓子を貰いに行くのはモラルに欠けていると思い眺めているだけにした。そしてお菓子を貰うには年齢に決まりがあると知るのは大分後の事である。
「こんばんは〜
ハッピーハロウィ〜ン」
子供を眺めていると後ろから女の人が声をかけて来た。振り向くと後ろは個人で経営している食品店があり、女の人はその店員らしい。
「お二人様トリック•オア•トリートをしているお子さんを眺めていて子供の頃を思い出したのかなぁって思って話しかけちゃいました〜
お二人様はカップル?それとも...?」
女性店員はニヤニヤと微笑みだした。
「わかりましたよぉ〜
そうしたら、これをどうぞ」
一方的に話され差し出されたのは長さ5センチ薄さ1ミリ程の透き通った小さいペロペロキャンディ。受け取ると女性店員はハッピーハロウィンとだけ残し店の中に戻ってしまった。
受け取ったペロペロキャンディを眺めてレオナルドの顔を見る名無し。
レオナルドは...
「貰っておけばいいんじゃないか?」
とカップルだと勘違いされた事の恥ずかしさを思い出して視線を逸らしながら言った。
「怪しかったがせっかく貰ったんだ、早速どこかで食べよう!」
レオナルドはヒョイと名無しをお姫様抱っこして目の前にあるあまり高くないビルへと登って行った。
ビルの屋上。
空は夕焼け、辺りは誰も居ない。
座れる所に2人は腰掛けると先程受け取ったペロペロキャンディを出した。
「レオ食べる?」
「...っ
名無しが食べていいぞ」
「でも1個しか無いよ?あたしが食べたらレオが食べられない」
「俺は良いんだ」
「レオ...折角のハロウィンなのに...
何で店員さん1個しかくれなかったんだろう...」
「名無し、先に食べて残りを俺が食べるよ」
それって間接キスじゃん!さっきラファとしちゃったよ!
そんな事も言えず名無しはペロペロキャンディの袋を取った。自分が間接キスをするんじゃない。レオナルドが間接キスをするんだと心の中で言い聞かせて我に返り、キャンディを舐める。
「甘くて美味しい!」
レオナルドは名無しの顔を見ながら微笑んだ。
早く舐め終わらなきゃと名無しは小さな舌をチロチロ動かしていると、視界に入っていたレオナルドが迫って来る。
レオナルドは名無しが舐めているキャンディを持った手を握って反対側を舐め始めた。名無しの目を見つめながら5センチ程しかないキャンディを下から上にゆっくりと何度も舐め上げる。
厚さ数ミリしかないキャンディは無くなってしまえばディープキスそのものだ。顔と顔の距離も鼻がぶつかりそうに近い。
近過ぎてキャンディの香りに紛れたお互いの甘く変化した吐息が漂っているのもわかる。
名無しもその場の雰囲気に飲み込まれて止められない。下半身が熱くなりそうな変な気分にさえなってしまいそう。
いっそのこと少し舌をずらしてイタズラにディープキスをしてしまおうか。いつも真面目なレオにはピッタリの意地悪。
そんな事を考えながら舐めていると...。
ポキッ
キャンディの舐め過ぎで擦り減って折れてしまった。
同時に2人は飴から下を離し舐めるのを止めて折れたキャンディの欠片をポカンと見つめた。この状況に名無しが先に笑い出す。
「プフッ...あははははは!あーもー!恥ずかしかった!」
照れ隠しなんて笑いにしか出来ない。
レオナルドも照れた顔で、すまないと一言。
そんな2人を夕焼け空が照らした。
「わぁ!眩しい」
「そろそろドニーと合流しないとな」
パレードに戻り、ドニーの居る所まで一直線に向かった。
「なんかやけに遅くない?無線機も出ないし
普通にパレード通って来たらもっと早いと思うんだけど?」
ドナテロが合流地点でムスッとした顔をしながら待っていた。
1番最後を自分で指定しながらも、最後は待つ時間が長いのだ。
ドナテロは心配したんだよ?と注意しているが優しくしてくれるから怖くない。
「名無し
残りのパレード、ドニーと楽しくな」
レオナルドはこんな所まで仲間想いに人の幸せを願ってきた。
レオも優しい...。
けど...あたしの推しはドニー。
皆んな優しかったしとても楽しかった。
皆んながあたしを振り向かそうと過激なアプローチしてくれてるのも気付いた。
それを踏まえてこれから推しの...1番好きなドニーとデートするのがツンと心痛い...。
でもあたしが好きなのはドニー...。
今度はあたしがドニーにアプローチ出来るように頑張りたい!
だってドニーが好きだから!!だから...皆んなごめん...。
レオナルドもホームに向かった。
これからドニーと2人きり。
レオナルドに手を差し伸べられ、名無しはその大きな手に自分の手を乗せた。
自分の手を優しく包み込んで握ってくれるレオナルドの手が心地良い。そして2人は歩き出す。
「って、あれ?レオどこ行くの?」
「ん?ラファと何処か楽しい所に行ってたんだろ?
今日くらい俺だって自由にやるさ」
そういって2人はパレードのルートから外れ、住宅街にやって来た。
流石ニューヨーク。住宅街もハロウィンの装飾が凄い。
歩道の端には顔が彫られた南瓜が沢山置かれ、所々積み上げられている。花壇にはお墓、街灯には吊り下げ旗が次の街灯まで細いロープで繋がっている。
住宅には骸骨や蜘蛛の人形が置かれ、際立たせる為の派手な装飾が飾られてるから凄い。
「こんなに飾りがあるんじゃ少ない時間で見れないな」
レオナルドも驚いている様子。
少し歩いていると小さい子供がジャック•オー•ランタンの籠を持って家の前でトリック•オア•トリートと飛び跳ねながらはしゃいでいた。
「本場のトリック•オア•トリート!初めて見た!」
「俺もだ!ああやってお菓子を貰うんだな」
ただ、貰っている子供があまりにも幼過ぎる為に2人がお菓子を貰いに行くのはモラルに欠けていると思い眺めているだけにした。そしてお菓子を貰うには年齢に決まりがあると知るのは大分後の事である。
「こんばんは〜
ハッピーハロウィ〜ン」
子供を眺めていると後ろから女の人が声をかけて来た。振り向くと後ろは個人で経営している食品店があり、女の人はその店員らしい。
「お二人様トリック•オア•トリートをしているお子さんを眺めていて子供の頃を思い出したのかなぁって思って話しかけちゃいました〜
お二人様はカップル?それとも...?」
女性店員はニヤニヤと微笑みだした。
「わかりましたよぉ〜
そうしたら、これをどうぞ」
一方的に話され差し出されたのは長さ5センチ薄さ1ミリ程の透き通った小さいペロペロキャンディ。受け取ると女性店員はハッピーハロウィンとだけ残し店の中に戻ってしまった。
受け取ったペロペロキャンディを眺めてレオナルドの顔を見る名無し。
レオナルドは...
「貰っておけばいいんじゃないか?」
とカップルだと勘違いされた事の恥ずかしさを思い出して視線を逸らしながら言った。
「怪しかったがせっかく貰ったんだ、早速どこかで食べよう!」
レオナルドはヒョイと名無しをお姫様抱っこして目の前にあるあまり高くないビルへと登って行った。
ビルの屋上。
空は夕焼け、辺りは誰も居ない。
座れる所に2人は腰掛けると先程受け取ったペロペロキャンディを出した。
「レオ食べる?」
「...っ
名無しが食べていいぞ」
「でも1個しか無いよ?あたしが食べたらレオが食べられない」
「俺は良いんだ」
「レオ...折角のハロウィンなのに...
何で店員さん1個しかくれなかったんだろう...」
「名無し、先に食べて残りを俺が食べるよ」
それって間接キスじゃん!さっきラファとしちゃったよ!
そんな事も言えず名無しはペロペロキャンディの袋を取った。自分が間接キスをするんじゃない。レオナルドが間接キスをするんだと心の中で言い聞かせて我に返り、キャンディを舐める。
「甘くて美味しい!」
レオナルドは名無しの顔を見ながら微笑んだ。
早く舐め終わらなきゃと名無しは小さな舌をチロチロ動かしていると、視界に入っていたレオナルドが迫って来る。
レオナルドは名無しが舐めているキャンディを持った手を握って反対側を舐め始めた。名無しの目を見つめながら5センチ程しかないキャンディを下から上にゆっくりと何度も舐め上げる。
厚さ数ミリしかないキャンディは無くなってしまえばディープキスそのものだ。顔と顔の距離も鼻がぶつかりそうに近い。
近過ぎてキャンディの香りに紛れたお互いの甘く変化した吐息が漂っているのもわかる。
名無しもその場の雰囲気に飲み込まれて止められない。下半身が熱くなりそうな変な気分にさえなってしまいそう。
いっそのこと少し舌をずらしてイタズラにディープキスをしてしまおうか。いつも真面目なレオにはピッタリの意地悪。
そんな事を考えながら舐めていると...。
ポキッ
キャンディの舐め過ぎで擦り減って折れてしまった。
同時に2人は飴から下を離し舐めるのを止めて折れたキャンディの欠片をポカンと見つめた。この状況に名無しが先に笑い出す。
「プフッ...あははははは!あーもー!恥ずかしかった!」
照れ隠しなんて笑いにしか出来ない。
レオナルドも照れた顔で、すまないと一言。
そんな2人を夕焼け空が照らした。
「わぁ!眩しい」
「そろそろドニーと合流しないとな」
パレードに戻り、ドニーの居る所まで一直線に向かった。
「なんかやけに遅くない?無線機も出ないし
普通にパレード通って来たらもっと早いと思うんだけど?」
ドナテロが合流地点でムスッとした顔をしながら待っていた。
1番最後を自分で指定しながらも、最後は待つ時間が長いのだ。
ドナテロは心配したんだよ?と注意しているが優しくしてくれるから怖くない。
「名無し
残りのパレード、ドニーと楽しくな」
レオナルドはこんな所まで仲間想いに人の幸せを願ってきた。
レオも優しい...。
けど...あたしの推しはドニー。
皆んな優しかったしとても楽しかった。
皆んながあたしを振り向かそうと過激なアプローチしてくれてるのも気付いた。
それを踏まえてこれから推しの...1番好きなドニーとデートするのがツンと心痛い...。
でもあたしが好きなのはドニー...。
今度はあたしがドニーにアプローチ出来るように頑張りたい!
だってドニーが好きだから!!だから...皆んなごめん...。
レオナルドもホームに向かった。
これからドニーと2人きり。