毎朝の食事を用意をしているのは名無しだ。
今日の朝ご飯もガイズにとって1日の始まりをスタートさせるのに丁度良いメニューを用意している。

スクランブルエッグ、ソーセージ、蒸した野菜、生野菜のスティック、スープにトースト。

ガイズ達の3食ピザ生活から健康的な食生活を作ってくれている名無しは、もはや必要不可欠だ。ただし朝ごはんだけ。
そんな事を考えていたラファエロは食後名無しが後片付けをしている頃を狙って、ある提案をしてみようと声を掛けた。

「よぉ名無し、最近ウマイ飯を作るようになったじゃねぇか」
「ん？ラファ、もしかして何かねだってるの？デザートは無いよ〜？」
「ちげぇよ
　そのぉ...よぉ...新しいメニューを教えようと思ってな...」
人差し指で頬をポリポリ掻きながら喋るラファエロにしては、はっきりしない態度。

名無しがラファエロの顔を下から覗き込む。
「ラファどうしたの？いきなり教えてくれるって
　嬉しいけどびっくりした」
「良いんだよ！大人しく教われ！」

ラファエロの顔が赤い。
普段見せないラファエロに名無しの気持ちが少し飛び跳ねた。
ほん少しだけでもラファエロに家族として距離が短くなったと思えた瞬間だったから。

名無しは笑顔で料理の準備を始める。