海水浴当日。ガイズは海水浴セットやバーベキューセットの準備。
名無しは朝ご飯だけでなく、レタスとハムをコッペパンで挟んだ簡単なサンドウィッチを軽食として作っていた。

「おやつはマシュマロでも焼いて食うか」
マシュマロの袋を持ったラファエロの目の前にはドナテロが立っていた。
「ラファ、それは僕のマシュマロじゃない？」
こっそり棚から出したのをバレたラファエロ。

「ビーチボールも持って行ってビーチバレーやろうよ！」
まだまだ道具を部屋から引っ張り出して来るミケランジェロ。
「マイキー、昨日のうちに用意しとけって言っただろ？早く車に入れて来い」
レオナルドがミケランジェロに注意していた。

そんな朝早くからドタバタ新劇を繰り広げるが朝ごはんはしっかりと、そして早くに済まされスプリンターを留守番にガイズと名無しは車に乗り込む。
運転するのはもちろんドナテロ。助手席にはレオナルド。後ろの部屋のような後部座席は名無しとラファエロ、ミケランジェロが乗った。

「よーし皆ー！出発するよ！」
ドナテロの掛け声でタルタルーガ ブラザーズと書いてあるゴミ収集車、タルタルーガ号は発進した。

初めてこの車に乗る〜。

名無しは感激のあまり周りに置いてあるゲームや冷蔵庫、運転席と助手席の間を乗り出したりと落ち着かない様子。
そんな名無しを見ていたミケランジェロはジュースを用意したりテレビを付けてチャンネルを回したりしていた。

「この車の中飽きないよね？僕も最初乗った時ビックリしたもん」
「うん！部屋みたいで凄い！しかけも沢山あって楽しい！」
後部座席でキャッキャとミケランジェロと名無しの喜んでいる姿は見えずともドナテロは照れながら車を運転していた。