海に出掛ける日が決まり、その日のスケジュールも決まってきた。
スプリンターはホームで留守番をし、ガイズと名無しは日帰りで丸1日海に出掛ける予定になった。

「名無し、ちょっと...」
ドナテロに呼ばれたのでラボに一緒に向かうと、モニターには何か細かい色鮮やかな物が一覧になっていた。
見れば下着！？...いや、ビキニが画面いっぱいに並んでいた。
「ドニー...？これって？」
「変な風に捉えないでよ？名無しの水着を選んでるんだよ
　どれが良いか名無しにも見て貰いたくて」

画面に指差された方を見ると、良く見れば可愛い水着や大人っぽい水着、露出度の高いエッチな水着があった。

「ドニーのえっち」
「ええ！？だから変な風に捉えないでって言ったじゃん！」
「えへへ　嘘だよ」

ドニーって揶揄うと面白いな

そんな事考えてたら後ろからミケランジェロがやって来た。
「2人とも何やってんの？」

ニヤニヤしながらドナテロと名無しの肩を持って2人を自分に抱き寄せる。
「もしかしてこれブラジャーとパンツ？
　ドニー！選ぶんなら僕も呼ばなきゃ！」
「名無しの水着だって...」
ドナテロは小さなため息を吐きながら一覧になっている水着を1つ選んで拡大した。

「なるほど！このどれかを名無しが着てビーチで遊ぶわけだね？」
察しの良いミケランジェロ。すると一覧を見て指差した。
「これだな！」
選んだのはオレンジ色に白く大きなハイビスカスが描かれたビキニ。ミケランジェロらしい。
「全部オレンジ？だったら紫も混ぜてよ！」
ドナテロが一覧から拡大したのは同じ柄の紫とオレンジ色。下が紫でグラデーションするようにオレンジ色になっている。
「はい！もう買っちゃいました！キャンセルは出来ません！」

選ぶ時間を与えず勝手に注文ボタンを押したドナテロ。
「あああ！！ドニーずるい！！」
驚いたと思ったら直ぐに文句を飛ばすミケランジェロ。
「まぁまぁ、あたしは好きな色味だったから良いなって思ったよ」
「本当？」
名無しの仲裁に2人からの確認。名無しが本当ともう一度言えば納得したミケランジェロとドナテロだった。


鼻歌を歌ってラボを後にするミケランジェロを見て、名無しはドナテロに向き直った。
「ドニー...あたし海に行く日、生理が近いかもしれないんだけど大丈夫かなぁ？」
「まだだったと思ったけど...
　予定日見てみるね」
ドナテロが生理管理をしてくれてるので聞けば手元のパッドで直ぐに調べてくれる。
「今は排卵が終わった頃だね
　海行く日から1週間くらいが生理予定日だ
　海は大丈夫だよ」

生理の心配無し！バーベキューに海水浴に色々楽しめそう！と今から心弾む名無しだった。