「ドニー！どこか泳ぎに行きたいんだけど！！」
「いきなり？」

突然ドナテロに強請っているのはお調子者のミケランジェロである。
この熱気が凄い下水道内に耐えられず何処か泳いで涼める場所に行きたいようだ。

「どこって？プール？川？海？」
「海！！」
ミケランジェロの大きな声で集まったガイズと名無しに呆れるドナテロ。
「あーあ、ほら
　皆んな集まって来ちゃった」
「皆んな！！海行こう！！」

両手を上げてテンションの高いミケランジェロにラファエロは当たり前の事を言った。
「海なんて人ばかり居るんじゃないのか？」
「俺もそれを言おうとしたところだ
　マイキー俺らは人前には出られないだろ？」

それもそのはず。
NYのビーチなんて言ったら何処も人が多くて人1人に見られるなんて当たり前のこと。避ける事が出来ないのだ。
そんなラファエロとレオナルドの言う事なんて気にしない。

「僕泳ぎたいよ」

先程の高いテンションは何処へ行ったのか。
末っ子特有の甘えモードだ。
兄達に甘える弟の姿にイチコロの長男。
「ドニー...何処か、泳げる場所を探してやらないか？」
「...レオ
　気軽に行ける所なんてないと思うけど探してみるよ」

しぶしぶ遊泳場所を探す事になってしまったドナテロであった。


「ここかな」
ドナテロが夜通し探した場所は人が立ち寄らない所。険しい道を越えたら絶景のビーチがある。
険しい道だからこそ誰も辿り着けず立ち寄れなくなっていた。

さて、どうやってその場所まで行くか...
僕が改造したゴミ収集車で行きたいけど、険しい道を通るのは難しいし...けど乗り物に乗って行くのは必須だ...

ドナテロの徹夜2回目が始まりそうな予感がしてきた。