「怖かった〜」
「映画怖かったね〜」
「まぁ俺様にしては恐怖が足りなかったかな」
「ラファは膝掛けを顔に掛けてただろ」
「レオもね」


バシャッ.....


皆んなで感想を言い合っていたらソファの所を照らしてる電気だけが消えた。
一気に静まり返る。

「今何時だと思っている？幽霊は夜中に出るんだぞ？」

スプリンターが懐中電灯を逆さに持ち、顎から顔を照らしながらゆっくり近付いて言って来た。
どうやら電気を消したのもスプリンターらしい。

「先生、びっくりしましたよ」
「皆んなが珍しく、仲良く映画鑑賞していたからな
　昔を思い出した...」
ガイズが子供の頃、子供は寝る時間だ！と夜遅くまで起きていた時に叱っているのを思い出してまたやりたくなったと。ガイズも懐かしがっていた。


怖かった、寝れるかなぁ？なんてガイズが子供の様な事を言いながら寝床に戻り始めた。
そんな皆んなが寝るって時に感じてしまった名無しの尿意。しかもまさかの生理中。

なんでこんな時に！！

生理中のトイレはホームの地下にある保管庫みたいな所で部屋の中も行き着く道までも暗くてとても怖い。

こんなんじゃ怖くて1人で行けないよ...
...ドニーに着いて来てもらうか...

生理中のトイレ事情を知っているのはドナテロしか居ない。
ドナテロを探すとラボに戻って行くのが見えたので後を追うと、さっきまでホラー映画を観ていたとは信じられない程いつもと変わらずスケボーで出来た椅子に座りモニターを見ながらキーボードをカタカタと打っていた。

「あの、ドニー？」
「ん？どうしたの？」
手を止めて身体もこっちに向いてくれる。

「その...トイレ行きたいんだけどね
　えっと...生理中で怖くてあの部屋に1人で行けなくて...」
言い事全部聞いてくれたドナテロは名無しの頭をポンポンしながら、良いよ行こうかと言って付いて来てくれた。