ガイズ揃ってソファに移動し名無しはミケランジェロに肩を押されながら誘導された。
「ホラー♪ホラー♪」
「マイキーあたし怖いの苦手だから観たくないよ」
ミケランジェロのポケっとした顔からの笑顔。
「大丈夫！僕が守ってあげるから」

何から守るんだ！！？

レオナルド、ラファエロ、名無し、ミケランジェロ、ドナテロの順で来たからか2人掛けソファは必然的に名無しが真ん中に座り、両隣にラファエロとミケランジェロ。ラウンジソファにレオナルドとドナテロが座った。

名無しはというと、ガイズが座ってる隙間にいる状態。3人密着して据わっている。

せ、狭い...

「ほら、怖くて寒過ぎないように膝掛け」
ミケランジェロが手に持っていたのは膝掛けというよりかは大人が寝る時に使う掛け布団と同じ大きさの毛糸生地の膝掛け。しかも1枚を3人で掛けて使うらしい。

「マイキー...これはちょっと暑いから要らないかな...」
「見てたら背筋が凍るって！寒くなるでしょ！？」
そんなマイキーは背中を摩りながら説得してくるけど、フワッと掛けてくれた膝掛けの中は数十秒で両端2人の熱気が行き来している。名無しはもう暑いなぁなんて思いながらホラー映画を見始めた。

因みにドナテロをチラッと見てみたら全然こっち見てなかったし、こんなにマイキーとラファに密着するんだったら隣がドニーだったらどうなってたのかなぁって変に妄想する名無しだった。


流石日本のホラー映画。...怖い。
所々幽霊が出る怪奇現象が起こり、視聴者を少しずつ恐怖に引き込んでいっている。

「あー！！怖いー！！！」
ミケランジェロはその幽霊が出るシーンになる度に驚きながら名無しに体を寄せて覆い被さった。そして顔を埋めてる。

名無しはミケランジェロの重みに耐えられるはずもなく反動でラファエロにもたれ掛かりながら、怖いシーンは膝掛けを目隠しにして観ていた。

クライマックスのシーンこそ名無しはラファエロにもたれかかり顔を埋めてるいる。そしてミケランジェロも名無しに同じ事をしているがラファエロはそんなの気にせず、でも怖いのか膝掛けを目隠し代わりにチラチラと観ていた。因みにレオナルドも同じ事をしている。
ドナテロはカラクリを見抜いているのか普通に観ていた。