台所に移動するとラファエロはガイズしか手の届かない棚に手を伸ばして大きな袋を手に取った。
「プロテインだ
　メシの前にミルクで溶かして飲む」
このコップを使えと見せられたのはプロテイン用のコップでメモリがふられている。そのメモリ丁度にすると規定の量で飲むことが出来るそうだ。
やり方を教えてくれながら出来上がったプロテインを2人して飲む。

「美味しい！バナナ味だ」
「味違いでチョコ味もあるぞ」
名無しも筋トレやった後は味を選んで飲めって言われたけど手の届かない棚に閉まっちゃったから自分で出来なさそう。


「さぁ次は飯だ」
そう言ってラファエロは冷蔵庫から鶏ササミを取り出した。
「ねぇ、ガイズってビーガンじゃなかったっけ？」
何回も確認してしまう。
「食用肉になっちまったらもう食うしかねぇよ
　ほっといても生き返んねぇし、傷むだけだし」
理由になってないけどそう言う事は気にするなって言われてるみたいだったからこれ以上聞かなかった。

「それじゃぁ蒸した鶏ササミのアボカド和えを今から作る」
顔をキリッとさせてラファエロは調理を開始した。

用意する物
・鶏ササミ
・アボカド
・卵
・マヨネーズ
・粒マスタード
・塩、胡椒

・鶏ササミを酒蒸しにして細かく裂く
・切ったアボカドと鶏ササミとマヨネーズ、粒マスタードをボールに入れ塩胡椒を振る
・卵を温玉にして食材と混ぜる


「ラファって料理上手なの！？」
ラファエロは鼻からフッと笑っていたが手際の良さに驚いた。下準備をしながら次の準備と1度に2個の作業を同時進行している。

ラファに料理教われば良いんだ！！そうすればドニーも一緒に料理した時困らせないで済むかも！
「ラファ！あたしに料理を教えて！！」
「教えるっつったって簡単なのしか作れねぇから上達には程遠いぞ」
「いいの！少しでも作れるようになりたい！！」

お願いラファ、ってそんなにキラキラした目で見つめるな...
「わーったよ...作れるメニューだけだからな」
「ラファー！」

嬉しさのあまり抱きついてしまった。

ラファってこわそうだけど、本当は優しいし皆の事よく見てて、凄くわかってて、とっても考えてくれる
見た目だけで判断しちゃダメだなぁ...

「なにジロジロ見てんだ？」
「何でもなーい」