昼の食事中、座っている椅子の背もたれに寄っかかったら違和感があった。やけに背中に背もたれが食い込むのだ。
気になって背中を触るも体を丸めないと手が届かないので骨しか触れない。
なんとかして背筋を伸ばしてる間に背中を触れないものか。と肩甲骨を真ん中に寄せて背もたれに寄っかかったときだった。背もたれに自分の肩甲骨の下辺りの皮が乗っかる感覚がある。試しに掴んでみればそれはそれは厚みがあり痛みも無い肉の塊であった。

何これ？...脂肪？？こんなの今まで無かったよね？

ふと思い付いた体重計。このガイズのホームにあるかわからないけど、ありそうなラファエロのトレーニングスペースが気になるので行ってみることに。

...が、トレーニングスペースは上層部に位置している為梯子もなくガイズしか行けない仕様になっていた。
ただただその場で見上げていれば後ろから誰かに呼ばれたので振り向く。
「俺様のトレーニングスペースに何か用か？」
ラファエロだ。丁度良くラファエロが来てくれたので筋トレをしたいと言えば、良いぜと返事を貰えた。

「で、どうやって上に上がれば良いの？」
「こうするんだよ」
突然名無しをお姫様抱っこで持ち上げ軽々とトレーニングスペースまでジャンプした。
きゃぁっ！なんて声をあげラファエロにしがみついていたが、たった一瞬の出来事。場所に着いてしまえば恥ずかしさで笑ってしまった。
「やるんだったら先に言ってよ！叫んだあたしが恥ずかしい！」
「まぁ、俺様もキザな事やっちまったかな」
何それ？なんて笑いながら2人して照れた。