ベッドに横になるとドナテロは布団を掛けようとしたが、あまりの名無しの苦しみ様に心配になった。
自身の持ってるパッドで生理痛緩和を調べる。

「名無し、今みたいにお腹が痛い時は脚を温めると楽になるみたいだよ」
名無しの脚に触れてワサワサとぎこちない手付きで撫で始めた。
「ちょっと待って！」
その違和感のくすぐったさに身体がぶるるっと小刻みに震えてしまった。
「ごめん、名無し」
「くすぐったいよ」
笑いながらドナテロの手を握って止める。
「調べた通りにやったはずなんだけどな」

今度こそともう1度調べた通りのやり方で名無しの脚を撫で始めた。

つま先からふくらはぎを円を描くようにゆっくり揉みながら徐々に太腿に手を動かす。最初は弱く、次は押し込む様に。

「これってマッサージ？」
「そう！血行が良くなって血の巡りが良くなるんだって！それで骨盤周りが温まって痛みが引いていくみたいだよ」

にしてもちょっと手付きがイヤらしい。

今度は脚全体をゆっくり摩るように手をなぞらせる。
また、つま先から太ももまでをマッサージした。
時折もう少し強くしても平気？痛くない？と聞きながら。

「今度はツボを突いていくね」

返事が無かった。顔を覗き込むとすぅすぅと寝息を立てて寝ている名無し。
生理痛の痛みを緩和させるドナテロのマッサージが丁度良かったそうだ。

おやすみ、ゆっくり休んでね
名無しの頭を撫でてドナテロは部屋を後にした。