工藤さん家の娘さんは目が見えない
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新ちゃんの頼み通りブレーカーのあるところまで行きスイッチを見つける。その中でも1番端にある大きめのスイッチを切るとブチンと音がした後、我が家からは一切の音が消えた。上手くいけばいいけど…。リビングの方から聞こえる私を呼ぶ声に罪悪感を抱きながら息を殺してその場を離れた。
何とか新ちゃんのサプライズは成功した。まぁその後家中ひっくり返す勢いで蘭ちゃんは新ちゃんを探していたが、ここで待っていた時より元気そうになったので良しとしよう。…と言うか新ちゃん、お姉ちゃんへのプレゼントは無いのね。ちょっと、いや結構ショックを受ける私の手をムクが慰めるように舐めてくれた。ありがとう、やっぱり私にはムクが1番だよ。
「それにしても新一、かなえさんにも会って行けば良かったのに直ぐ帰るなんて。」
「あはは、あの子らしいよ。それにそれだけ蘭ちゃんが特別って事だよ。」
私の言葉に慌てたように否定の声を張り上げる蘭ちゃん。かわいいなぁ、ほんと。もう、と息を吐く彼女にごめんごめんと謝りながら先程のサプライズ中に持って来ていたプレゼントを取り出す。
「はいこれ。私から蘭ちゃんへのクリスマスプレゼント。」
「わぁ!ありがとうございます!」
「お家で開けてね。」
「はい!あ、私もかなえさんへのプレゼント持ってくれば良かった…。」
「今度で大丈夫だよ。楽しみにしてるね。」
しょげてしまった蘭ちゃんに苦笑しながら置きっぱなしにしていたキーボードが入った袋を触る。と、ふと中にキーボード以外の物が入っているのが分かった。車から降りる時ちょっと重さが違うなとは思ったけど、確認してくれた萩原さんは問題ないと言っていたのに。怪訝に思いながら身に覚えのないそれを取り出す。柔らかい物が入った袋と、大きさの違う固い長方形の箱が2個。リボンが付いているしどう考えても誰かのプレゼントだ。これは、もしかして…。自身の予想を確かめるために蘭ちゃんに声をかけた。
「ごめん蘭ちゃん。これ買った覚えがないんだけど、何か書いてある?」
「えっと…あ、包装に『工藤姉弟へ』って紙が貼ってあります!」
やっぱり。これは萩原さんが用意してくれたクリスマスプレゼントだった。まさか貰えるとは思っていなかったので驚きと気恥しい気持ち半々で私は蘭ちゃんにプレゼントを確認してもらう。新ちゃんの分は方形の箱1個だった。と言うことは、私へのプレゼントはもう1個の長方形の箱とこの大きさは30cmほどの柔らかい物が入った袋だ。何だろう。ドキドキしながら包装を解いていく。まるで子供の頃に戻ったみたいだ。
「わぁ!」
隣で声を上げた蘭ちゃんに私も息を漏らした。それは眼鏡とふわふわとした毛並みのぬいぐるみだった。眼鏡の方は多分遮光サングラスだ。智の部分に馴染みのロゴマークがあった。ぬいぐるみの方は形からしてテディベアだろう。肌触りがよく柔らかいが、しっかりとした作りで首元にはリボンが結ばれている。きっととても可愛い姿なのだろう。見えないのが悔やまれるが触った感触だけでも満足出来るくらいそのテディベアは良い物だった。
「かなえさん、袋の中にメッセージカードが残ってますよ。…これ点字が打ってありますよ!」
「ほんと?」
渡されたのは私の手より少し大きめの長方形の紙。それを指でなぞると確かに点字が打ってあった。
『メリークリスマス!サプライズはどうだった?ビックリしただろ。君ら姉弟には沢山お世話になったのにお礼がまだだったなと思ってね。それにかなえちゃんは俺と、俺の幼馴染みの命を救ってくれた。本当に感謝してる。ありがとう。
これからも2人仲良く元気でね。それじゃ、素敵なクリスマスを!
萩原研二+4人より
P.S.ぬいぐるみは特別だから新一くんには内緒ね。俺だと思って可愛がってね。』
命を救われたなんて…。偶然なのに律儀な人だ。しかも点字付きのメッセージカードなんて百貨店ではやっていない。だからこれは前々から用意されていた物だろう。それが物凄く嬉しくてテディベアを力強く抱き締めた。
ただしかし送り主の4人、と言うのが気になる。誰だろう。松田さんは多分入ってるが、それ以外に思い当たる節がない。多分新ちゃんが事故現場で関わった人かな?うーん、分からない。
まぁ考えても答えは出ないかとそうそうに思考を切り新ちゃんへのプレゼントを袋にしまう。全く工藤新一に渡せるのはいつになることやら。
「誰からでした?」
「ん?あぁ。知り合いの警察の人。萩原さんって知ってる?」
「確かお父さんの仕事の時に何回か会った爆弾処理班の人の名前が萩原だったはず…。」
「うん、その人だね。」
「警察の中でも人気って聞いたし、そんな人からサプライズプレゼントって…。待って下さい。かなえさん確か、さっき誰かの車から出てきてましたよね?もしかして…!」
「違う違う。」
何かを閃いたかのように饒舌になる蘭ちゃん。あらぬ誤解を招きそうになっているので、手を振って否定すると不満げな声が上がった。お年頃だなぁ。
「でもまさか貰えるとは思わなかったから何も用意してないや。蘭ちゃん、今度買い物に付き合ってくれない?」
「いいですよ!何贈ります?」
「男の人って何がいいんだろう。」
やっぱりライターとかかな。でも普通のだと面白くないし、博士に改良してもらうとか?
難しいと悩む私の隣で楽しそうに案を出してくれる蘭ちゃんはやっぱり終始勘違いしたままだったし、後日園子ちゃんにまで話がいっていて誤解を解くのに大変な労力を費やしたのは、また別の話。
何とか新ちゃんのサプライズは成功した。まぁその後家中ひっくり返す勢いで蘭ちゃんは新ちゃんを探していたが、ここで待っていた時より元気そうになったので良しとしよう。…と言うか新ちゃん、お姉ちゃんへのプレゼントは無いのね。ちょっと、いや結構ショックを受ける私の手をムクが慰めるように舐めてくれた。ありがとう、やっぱり私にはムクが1番だよ。
「それにしても新一、かなえさんにも会って行けば良かったのに直ぐ帰るなんて。」
「あはは、あの子らしいよ。それにそれだけ蘭ちゃんが特別って事だよ。」
私の言葉に慌てたように否定の声を張り上げる蘭ちゃん。かわいいなぁ、ほんと。もう、と息を吐く彼女にごめんごめんと謝りながら先程のサプライズ中に持って来ていたプレゼントを取り出す。
「はいこれ。私から蘭ちゃんへのクリスマスプレゼント。」
「わぁ!ありがとうございます!」
「お家で開けてね。」
「はい!あ、私もかなえさんへのプレゼント持ってくれば良かった…。」
「今度で大丈夫だよ。楽しみにしてるね。」
しょげてしまった蘭ちゃんに苦笑しながら置きっぱなしにしていたキーボードが入った袋を触る。と、ふと中にキーボード以外の物が入っているのが分かった。車から降りる時ちょっと重さが違うなとは思ったけど、確認してくれた萩原さんは問題ないと言っていたのに。怪訝に思いながら身に覚えのないそれを取り出す。柔らかい物が入った袋と、大きさの違う固い長方形の箱が2個。リボンが付いているしどう考えても誰かのプレゼントだ。これは、もしかして…。自身の予想を確かめるために蘭ちゃんに声をかけた。
「ごめん蘭ちゃん。これ買った覚えがないんだけど、何か書いてある?」
「えっと…あ、包装に『工藤姉弟へ』って紙が貼ってあります!」
やっぱり。これは萩原さんが用意してくれたクリスマスプレゼントだった。まさか貰えるとは思っていなかったので驚きと気恥しい気持ち半々で私は蘭ちゃんにプレゼントを確認してもらう。新ちゃんの分は方形の箱1個だった。と言うことは、私へのプレゼントはもう1個の長方形の箱とこの大きさは30cmほどの柔らかい物が入った袋だ。何だろう。ドキドキしながら包装を解いていく。まるで子供の頃に戻ったみたいだ。
「わぁ!」
隣で声を上げた蘭ちゃんに私も息を漏らした。それは眼鏡とふわふわとした毛並みのぬいぐるみだった。眼鏡の方は多分遮光サングラスだ。智の部分に馴染みのロゴマークがあった。ぬいぐるみの方は形からしてテディベアだろう。肌触りがよく柔らかいが、しっかりとした作りで首元にはリボンが結ばれている。きっととても可愛い姿なのだろう。見えないのが悔やまれるが触った感触だけでも満足出来るくらいそのテディベアは良い物だった。
「かなえさん、袋の中にメッセージカードが残ってますよ。…これ点字が打ってありますよ!」
「ほんと?」
渡されたのは私の手より少し大きめの長方形の紙。それを指でなぞると確かに点字が打ってあった。
『メリークリスマス!サプライズはどうだった?ビックリしただろ。君ら姉弟には沢山お世話になったのにお礼がまだだったなと思ってね。それにかなえちゃんは俺と、俺の幼馴染みの命を救ってくれた。本当に感謝してる。ありがとう。
これからも2人仲良く元気でね。それじゃ、素敵なクリスマスを!
萩原研二+4人より
P.S.ぬいぐるみは特別だから新一くんには内緒ね。俺だと思って可愛がってね。』
命を救われたなんて…。偶然なのに律儀な人だ。しかも点字付きのメッセージカードなんて百貨店ではやっていない。だからこれは前々から用意されていた物だろう。それが物凄く嬉しくてテディベアを力強く抱き締めた。
ただしかし送り主の4人、と言うのが気になる。誰だろう。松田さんは多分入ってるが、それ以外に思い当たる節がない。多分新ちゃんが事故現場で関わった人かな?うーん、分からない。
まぁ考えても答えは出ないかとそうそうに思考を切り新ちゃんへのプレゼントを袋にしまう。全く工藤新一に渡せるのはいつになることやら。
「誰からでした?」
「ん?あぁ。知り合いの警察の人。萩原さんって知ってる?」
「確かお父さんの仕事の時に何回か会った爆弾処理班の人の名前が萩原だったはず…。」
「うん、その人だね。」
「警察の中でも人気って聞いたし、そんな人からサプライズプレゼントって…。待って下さい。かなえさん確か、さっき誰かの車から出てきてましたよね?もしかして…!」
「違う違う。」
何かを閃いたかのように饒舌になる蘭ちゃん。あらぬ誤解を招きそうになっているので、手を振って否定すると不満げな声が上がった。お年頃だなぁ。
「でもまさか貰えるとは思わなかったから何も用意してないや。蘭ちゃん、今度買い物に付き合ってくれない?」
「いいですよ!何贈ります?」
「男の人って何がいいんだろう。」
やっぱりライターとかかな。でも普通のだと面白くないし、博士に改良してもらうとか?
難しいと悩む私の隣で楽しそうに案を出してくれる蘭ちゃんはやっぱり終始勘違いしたままだったし、後日園子ちゃんにまで話がいっていて誤解を解くのに大変な労力を費やしたのは、また別の話。
