華の元JK、空を飛ぶ
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グランサイファー内のコルワの作業部屋にて、スイは不釣り合いだったマスクを外し、真新しいワンピースドレスを身にまとっていた。
「うん!問題なさそうね。」
満足そうに頷くコルワにスイも微笑む。ピアニストとして活動するにあたってやはりドレスは必要で、今まではシェロカルテのもとで買っていたがどうしても全ての条件を満たすドレスはなくいつも妥協していた。しかしコルワが入団したことによりスイはこれ幸いとオーダーメイドのドレスを依頼し、今日はその試着の日だった。
「弾くのを重視で選ぶと市販のノースリーブの物は結構露出多くて。毎回ジャケットとか着てたんですけど、そうすると暑いし腕動かす時ジャマだったんです。コルワさんに頼んで正解でした。可愛いし機能的だし、すごく素敵。」
そう言って嬉しそうにシースルーの切り替えしが入ったスカートを翻すスイにコルワも嬉しくなる。自分の作ったものを気に入ってくれて褒めらるのはデザイナー冥利に尽きると言うものだ。
サイズや動きに問題はないか確認し着ける装飾について話し合っているとふと、ノック音が聞こえてきた。それに続き入室の許可を伺う声にスイは首を傾げた。聞き知ったその声の主、アグロヴァルは自国を離れ諸用でこの騎空艇に滞在している。王故に国をそんなに長く空けられないため数日間だけだが、そんな彼がコルワになんの用だろうかと純粋に疑問だった。まぁ、他者の用事を無闇に詮索はすまいとアグロヴァルを入れてもいいかと断りを入れるコルワに頷き、スイは邪魔にならないように隅の方に置かれていた椅子に腰掛けた。
「いきなり済まんな…っと、客がいたか。」
「あ、私の事はお気になさらずに。」
ドアを開けて入ってきたアグロヴァルはいつもの鎧ではなく黒の長袖と白いスキニーを着たラフな出で立ちだった。それに新鮮さを覚えながらスイは会釈しそんなスイにアグロヴァルも片手を上げる。そのままコルワの元へ歩いていったアグロヴァルは渡されたA4紙に目を落とした。横からコルワが説明を入れ補足しながら2人は話を進めていく。
一方手持ち無沙汰なスイはフラフラと自分の足を動かしスカートの裾が揺れ動くのを楽しんでいた。本当に可愛い。これにどんな装飾が着くのだろうか。完成が待ち遠しくて仕方なった。
「新しい衣装か。」
はた、と揺らしていた足から目線を上げると話を終えたらしいアグロヴァルが目の前に立っていた。いつの間に…、と少し驚きながら[#dc=1#]は居住まい正す。
「そうなんです。似合いますか?」
「良く似合っている。」
アグロヴァルのような美人から褒めらたら悪い気はしない。スイは嬉しくなり頬をかくと、すっ、と上体を屈めたアグロヴァルが耳元へと口を寄せた。
「だが、赤はいけない。脱がせたくなる。」
吐息を絡め囁くような声に固まるスイの頭にアグロヴァルは自身の魔法で作った氷の花を一輪さし、部屋を後にした。
その後ろ姿がドアの向こうへ消え部屋に沈黙が落ちた。徐々に沸騰したかのように熱くなる顔をゆっくりと覆い、スイは弱々しく声を出す。
「…色、青に変えてもらえますか……?」
「勿論、大丈夫よ。」
エルーンゆえに耳のいいコルワはしっかりと掠れたスイの声を聞き取り、先程のアグロヴァルの言葉でニヤける頬を持っていた紙で隠した。
「うん!問題なさそうね。」
満足そうに頷くコルワにスイも微笑む。ピアニストとして活動するにあたってやはりドレスは必要で、今まではシェロカルテのもとで買っていたがどうしても全ての条件を満たすドレスはなくいつも妥協していた。しかしコルワが入団したことによりスイはこれ幸いとオーダーメイドのドレスを依頼し、今日はその試着の日だった。
「弾くのを重視で選ぶと市販のノースリーブの物は結構露出多くて。毎回ジャケットとか着てたんですけど、そうすると暑いし腕動かす時ジャマだったんです。コルワさんに頼んで正解でした。可愛いし機能的だし、すごく素敵。」
そう言って嬉しそうにシースルーの切り替えしが入ったスカートを翻すスイにコルワも嬉しくなる。自分の作ったものを気に入ってくれて褒めらるのはデザイナー冥利に尽きると言うものだ。
サイズや動きに問題はないか確認し着ける装飾について話し合っているとふと、ノック音が聞こえてきた。それに続き入室の許可を伺う声にスイは首を傾げた。聞き知ったその声の主、アグロヴァルは自国を離れ諸用でこの騎空艇に滞在している。王故に国をそんなに長く空けられないため数日間だけだが、そんな彼がコルワになんの用だろうかと純粋に疑問だった。まぁ、他者の用事を無闇に詮索はすまいとアグロヴァルを入れてもいいかと断りを入れるコルワに頷き、スイは邪魔にならないように隅の方に置かれていた椅子に腰掛けた。
「いきなり済まんな…っと、客がいたか。」
「あ、私の事はお気になさらずに。」
ドアを開けて入ってきたアグロヴァルはいつもの鎧ではなく黒の長袖と白いスキニーを着たラフな出で立ちだった。それに新鮮さを覚えながらスイは会釈しそんなスイにアグロヴァルも片手を上げる。そのままコルワの元へ歩いていったアグロヴァルは渡されたA4紙に目を落とした。横からコルワが説明を入れ補足しながら2人は話を進めていく。
一方手持ち無沙汰なスイはフラフラと自分の足を動かしスカートの裾が揺れ動くのを楽しんでいた。本当に可愛い。これにどんな装飾が着くのだろうか。完成が待ち遠しくて仕方なった。
「新しい衣装か。」
はた、と揺らしていた足から目線を上げると話を終えたらしいアグロヴァルが目の前に立っていた。いつの間に…、と少し驚きながら[#dc=1#]は居住まい正す。
「そうなんです。似合いますか?」
「良く似合っている。」
アグロヴァルのような美人から褒めらたら悪い気はしない。スイは嬉しくなり頬をかくと、すっ、と上体を屈めたアグロヴァルが耳元へと口を寄せた。
「だが、赤はいけない。脱がせたくなる。」
吐息を絡め囁くような声に固まるスイの頭にアグロヴァルは自身の魔法で作った氷の花を一輪さし、部屋を後にした。
その後ろ姿がドアの向こうへ消え部屋に沈黙が落ちた。徐々に沸騰したかのように熱くなる顔をゆっくりと覆い、スイは弱々しく声を出す。
「…色、青に変えてもらえますか……?」
「勿論、大丈夫よ。」
エルーンゆえに耳のいいコルワはしっかりと掠れたスイの声を聞き取り、先程のアグロヴァルの言葉でニヤける頬を持っていた紙で隠した。