女体化稀咲の仕合わせな一生 【完】
それから兎に角濃い月日が流れた。
帰ったはずの花垣がまた戻ってきて頭を抱えながら半間と共に協力したりその過程でドラケンが瀕死になったり花垣が鬱気味になったり何度言っても聞く耳を持たないマイキーを何故か私まで梵に入って止めたり。本当にお前の周りは騒がしいなとマイキーにボコボコにされても立ち上がる花垣を見て思ったのは記憶に新しい。まぁ多くの犠牲はあったも死人を出すことなく全て丸く収まったので結果オーライだ。
その後も色々ありながら半間と『梵天(株)』を立ち上げそこに黒川イザナと鶴蝶が来て、そしたらどこから聞きつけたのか元天竺メンバーも入社しマイキーから頼むと言われ何故か三途春千夜まで入ってくる始末。ここは託児所じゃないんだぞ。
そんなこんなで始まったイザナをトップに元天竺メンバー、私と半間が幹部を務める会社が普通なわけなく、柄も治安も悪くなった会社で今日も限りなくブラック寄りのグレーな仕事を終わらせたであろう奴らの元へニヤニヤする半間を連れ肩を怒らせながら乗り込んだ。
「灰谷兄!お前、またやりやがったな!!!」
バンッと大きな音をわざと立てて開いた扉の奥には灰谷兄弟と三途の姿。いつものメンバーだがこのメンツが揃うとろくな事がないので正直今すぐにでもどっか行って欲しい。出来れば北極くらいまで。
「うるさっ。兄貴何したんだよ。」
面倒くさそうに自分の兄を見た灰谷竜胆に灰谷蘭が肩を竦めた。その姿にまたもや苛立ちが募り真ん中の机に紙を叩きつける。
「女関係くらい自分でどうにかせんか馬鹿野郎!!!」
そこにはこの前取り引きを行った女社長からのA4紙4枚に渡るメール文。仰々しく書いてはいるが曰く『そちらの灰谷蘭に弄ばれちゃった。そんなヤバい男の人がいる会社とは取り引き出来ないぞ。でも蘭は好きだからくれたら取り引きするよ!』である。馬鹿か。
「えー、これマジ?むり。」
「は?コイツ俺が狙ってたんだけど。ざけんなよドブ。」
「兄貴やっぱ良いとこ取りじゃん。俺も狙ってたのに。」
「どいつもこいつも下半身でしかものを考えられないのか。」
喧嘩のし過ぎで脳みそが馬鹿になったらしい。まともな発言をする奴が一人もいない。お前らの本能のせいで何度商談がダメになった事か。また九井が尻拭いするのかと思うと可哀想になったので少し手伝ってやろうかなと考えた。
「ゆーて、女遊びなら半間も酷かったらしいじゃん。俺らばっか言われっけど半間はどうなんだよ。」
そう言って灰谷蘭が顎で私の後ろをしゃくる。確かに半間も下の緩みきっていた時期はある。それで何度か被害を蒙った時も片手程あるが最近はなかったしすっかり忘れていたなと口を開いた。
「半間の女癖が悪かったのは昔の事だ、今はない。仮にあったとしてもそんじょそこらの女が私に敵うわけないだろ。昔と同じように徹底的に調べて予想して対策立てて、ちゃんと対応して処理するだけだ。」
「こっわ。」
腹の底からの怯えた声だった。三途春千夜、お前そんな声出せたんだなと感心していると後ろから半間が私を抱きしめてきた。
「おい、会社だぞ!」
「稀咲〜!そんなことぜってぇねぇけど、流石オレの嫁♡」
「半間もやべぇじゃねぇか。」
「それが出来るのもやばいし、流石と思ってるところもやばい。」
「やっぱ頭良い奴ってイカレてんだな。」
三者三様どころか画一的な反応と大変失礼な言葉の羅列にイラッときたので3人には追加の仕事を渡した。案の定残業となっていたが私は九井のだけ手伝ってそうそうに帰宅した。いい気味だ。
しかし、そう言えば半間の自称彼女はよくいたが誰も妊娠してるとかは言わなかったなと産婦人科医の言葉を聞きながらそんな前の事を思い出した。
帰ったはずの花垣がまた戻ってきて頭を抱えながら半間と共に協力したりその過程でドラケンが瀕死になったり花垣が鬱気味になったり何度言っても聞く耳を持たないマイキーを何故か私まで梵に入って止めたり。本当にお前の周りは騒がしいなとマイキーにボコボコにされても立ち上がる花垣を見て思ったのは記憶に新しい。まぁ多くの犠牲はあったも死人を出すことなく全て丸く収まったので結果オーライだ。
その後も色々ありながら半間と『梵天(株)』を立ち上げそこに黒川イザナと鶴蝶が来て、そしたらどこから聞きつけたのか元天竺メンバーも入社しマイキーから頼むと言われ何故か三途春千夜まで入ってくる始末。ここは託児所じゃないんだぞ。
そんなこんなで始まったイザナをトップに元天竺メンバー、私と半間が幹部を務める会社が普通なわけなく、柄も治安も悪くなった会社で今日も限りなくブラック寄りのグレーな仕事を終わらせたであろう奴らの元へニヤニヤする半間を連れ肩を怒らせながら乗り込んだ。
「灰谷兄!お前、またやりやがったな!!!」
バンッと大きな音をわざと立てて開いた扉の奥には灰谷兄弟と三途の姿。いつものメンバーだがこのメンツが揃うとろくな事がないので正直今すぐにでもどっか行って欲しい。出来れば北極くらいまで。
「うるさっ。兄貴何したんだよ。」
面倒くさそうに自分の兄を見た灰谷竜胆に灰谷蘭が肩を竦めた。その姿にまたもや苛立ちが募り真ん中の机に紙を叩きつける。
「女関係くらい自分でどうにかせんか馬鹿野郎!!!」
そこにはこの前取り引きを行った女社長からのA4紙4枚に渡るメール文。仰々しく書いてはいるが曰く『そちらの灰谷蘭に弄ばれちゃった。そんなヤバい男の人がいる会社とは取り引き出来ないぞ。でも蘭は好きだからくれたら取り引きするよ!』である。馬鹿か。
「えー、これマジ?むり。」
「は?コイツ俺が狙ってたんだけど。ざけんなよドブ。」
「兄貴やっぱ良いとこ取りじゃん。俺も狙ってたのに。」
「どいつもこいつも下半身でしかものを考えられないのか。」
喧嘩のし過ぎで脳みそが馬鹿になったらしい。まともな発言をする奴が一人もいない。お前らの本能のせいで何度商談がダメになった事か。また九井が尻拭いするのかと思うと可哀想になったので少し手伝ってやろうかなと考えた。
「ゆーて、女遊びなら半間も酷かったらしいじゃん。俺らばっか言われっけど半間はどうなんだよ。」
そう言って灰谷蘭が顎で私の後ろをしゃくる。確かに半間も下の緩みきっていた時期はある。それで何度か被害を蒙った時も片手程あるが最近はなかったしすっかり忘れていたなと口を開いた。
「半間の女癖が悪かったのは昔の事だ、今はない。仮にあったとしてもそんじょそこらの女が私に敵うわけないだろ。昔と同じように徹底的に調べて予想して対策立てて、ちゃんと対応して処理するだけだ。」
「こっわ。」
腹の底からの怯えた声だった。三途春千夜、お前そんな声出せたんだなと感心していると後ろから半間が私を抱きしめてきた。
「おい、会社だぞ!」
「稀咲〜!そんなことぜってぇねぇけど、流石オレの嫁♡」
「半間もやべぇじゃねぇか。」
「それが出来るのもやばいし、流石と思ってるところもやばい。」
「やっぱ頭良い奴ってイカレてんだな。」
三者三様どころか画一的な反応と大変失礼な言葉の羅列にイラッときたので3人には追加の仕事を渡した。案の定残業となっていたが私は九井のだけ手伝ってそうそうに帰宅した。いい気味だ。
しかし、そう言えば半間の自称彼女はよくいたが誰も妊娠してるとかは言わなかったなと産婦人科医の言葉を聞きながらそんな前の事を思い出した。