第三都市

ヨルド・バスティード・リュバン/♂
26歳 178㎝
「あの子が幸せになれるなら俺はなんだってする。すべて捨てられる。誰だって殺せる。家族だって、ね」ニコ
「それでも俺は、廿を助け出すよ。廿を…あの呪われた家から、必ず」




カイリュー
城で働く近衛兵で、ログナルの幼馴染み。衛兵と兼任で、廿(にじゅう)の仕事と昔から密接に関係している役職である裏門の門番をしている。
伯爵家の生まれで四人兄弟の末の子だが、両親の期待通りの人生を歩んでいった有能な三人の兄のせいで幼い頃から誰に期待されるでもなく育つ。無償で愛情を注がれた経験がないため、反動で自然と他人に愛され好かれる術を身につけた。しかし決して自分から他人を愛そうとはせず、基本的に家族や友人は利用するものだと思っている。
廿とは幼い時分に出会いとある約束を交わしたのだが、家庭の事情で離れ離れになり、以降廿に「裏切り者」と思われ嫌悪されている。
中央学院高等部』で廿に再び出会って誤解は解けたのだが、ある理由で頑なに自分を拒否し続けようとしている廿が悲しい。廿の中にできた心の壁を取り去り、すべてのしがらみから解放しようとしている。割と重度のストーカー気質。酷く盲目で残忍。
廿の無償の愛情を一心に受け続けるオスカーとたぐむが憎い。普段はにこにこ愛想がよく口ばかり上手いが、廿とログナルの前だけでは感情をあらわにする場面も。

一人称…俺
二人称…お前、君
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