第二都市

穂積 信
(ほづみ のぶ)/♂
27歳 173cm
「う~ん…今月もなかなか売上が奮(ふる)わないなぁ…なにが悪いんだろう。…とりあえず用務員のシフトも多少増やしてもらわなきゃ…ふぅ」
「やぁエペくん。今夜もなかなか冷えるねぇ。おトイレならむこうだよ?こっちには蔵しかないから、風邪をひくまえに回れ右しよっか」ニコ




ドンカラス
第2都市で『でんぐりまんじゅう』というお饅頭屋さんをしている。
郷土愛がつよく、過疎化してきているこの都市をなんとかもりあげようと日々頭を悩ませる。
とつぜんお店にやってきて弟子にしてくれと頭をさげてきたエペを、家に住まわせ弟子としてお饅頭作りを教えているお人よし。
実は『忍の里』の抜け忍の家系であり、家の蔵の奥底にはご先祖様が里を抜ける際に命がけで持ってきた文献が眠っている。蔵になにがしまわれているのか細かくは知らないが、早くに亡くなった父親から、蔵は先祖代々大切に守り続けてきたものだから不用意に他人を入れてはいけないときつく言われてきたため、やたら蔵にはいりたがるエペにも頑なに立ち入る許可をださない。抜け忍として忍の里の恐ろしい風習は教えられてきたので、もし里から自分のご先祖様のように忍が逃げ出してきたら全力で助けたいと思っている。忍術はそれなりにできるせいか、ふとした時に人並み以上の跳躍力やちからの強さがでてしまい、あせる。
感情的になったり怒ったりすることは稀で、平素はにこにこと愛想がよい。が、悩みぐせがあるため、どこか困り顔。ささいなことでもお饅頭の新しいアイデアにつながればいいなと思っているので、周囲から「どうしてこのタイミングで?」と言われながらもメモ用紙にメモをとりまくっている。
まだ知名度も売り上げもあまりないが、お饅頭商売をこれからも続けていくために、第1都市の『東高校』で用務員の仕事もやっている。なんでも無難にこなすが、手が止まると長い。

一人称…僕
二人称…君
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