世界観、その他設定2

外(中間世界)の血が濃く、キバも尾もあり、乳児の頃から血に敏感だったシャーロットは、幼少期に両親から酷いネグレクトを受け、孤独に過ごしていました。

シャーロットは心の中の虚無感やストレスを発散させるために、まだ学校にも通わない歳から動物虐待や放火を繰り返していましたが、頻度は減るどころか増していく一方。そのうち自分自身でも、嵩を増し続ける真っ黒い衝動を抑えられなくなっていきました。

そして成長し、より暴力的な仕打ちを受けつづけたシャーロットは、とうとう自らの手で両親を殺してしまったのです。

その時ふと、何気なく、死体の一部をクチにいれたくなりました。芳しい鉄の香りはシャーロットを激しく誘惑します。
そしてシャーロットはその欲求に抗えず、生まれてはじめて人間を食べました。それを皮切りに、まるで発作のような強い『食人欲』に襲われては人を殺して食べてを繰り返し、結果、人間の肉がなければ気が狂ってしまうようなからだになってしまったのです。

両親を殺してしばらく…異変を感じた近隣住人の通報によって、両親を殺した事実がおおやけになり、シャーロットは北区警視団に保護され少年院に送られることになりました。ですが別の住人の証言で、シャーロットが普段から両親によって酷い虐待を受けていたことも同時に発覚したのです。
そのためシャーロットの処遇は当初よりおおきく変更され、シャーロットは一旦精神病院に入院させられた後、南区にある孤児院で新たな生活をはじめることになりました。

しかしこの時のシャーロットには、『両親を殺したこと』による後悔や反省など一切ありませんでした。そして、ただ『またヒトを食べたい』という欲求のためだけに、突出した社交性や愛想のよさを身につけて、院にはいって半年で貰い先を見つけ、院を出ることになったのです。

無論、引き取り先の夫婦も、シャーロットの胃袋の中で消化され、栄養になりました。

その後、成人するまでに何十人ものヒトを手にかけ、現在も姿の見えない連続殺人鬼として裏街中でウワサになっています。

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