世界観、その他設定

裏街
(うらまち)

地図

新しくできた(発見された)『裏街』という世界は、中間世界と同じ空間にありながら都市世界と中間世界両方の文化を持ち、その文化を自分達に調度良く昇華・発展させた文明都市である。

遥か昔、魔女達の支配する中間世界に生きる場所を失ったニニ=ロッソという一人の少女の願いで、すべての世界のはじまりであるレグレスが他世界の魔女にちからを借りて『中間世界』と繋がりを持たせたままその裏側にこの街を作った。

「中間世界」と同じ次元に存在しているため、季節も刻む時間も一緒だが、文化的には「都市世界」の色が濃い。

「中間世界」同様原型の一部が体に残っている者が多いが、完全に原型にはなれず、出し入れのみが可能となっている。「中間世界」の血が濃く、完全に原型になれる者は裏で高く取り引きされ、様々な場所に売られることがほとんど。

裏街が生まれてから早数百年…今現在『裏街』の存在を認識しているのは、裏街の住人とごく一部の者のみ。文献を作ろうものなら裏街の人間達は敏感に反応し全て消してきた。裏街にとって、裏街以外の人間や世界は低俗窮まりない恐ろしいものだから。


裏街では、裏街の人間のみ中間世界と裏街を行き来する事が可能である。これは長年裏街で外界を恐れ生きてきた彼らだからこそ手にする事ができた特殊な進化だ。よって、直接次元をくぐり抜ける力のある者(ショパンやレグルス)以外は一切干渉できない。特例としては外界の人間でも、裏街の住人が連れてきて、境目で特殊な審査を受け合格すれば中に入る事ができる。(手形が発行されるので以降も行き来可能)。しかし合格できなかった場合は即死刑。
例外として、現在確認されている異世界(都市世界/別世界等)以外の人間にはこの法則が影響せず、出入り可能である。

裏街はおおまかに『東区』『西区』『南区』『北区』そして『楽園』の5つの地域に分けられている。

北区は街全体の規律を整え、常時監視する区域。(警視団と呼ばれる組織が主に活動している)

南区は区の中で最も生活水準が低く、窃盗殺人なんでもござれ。しかし相当な悪党と相当な常識人(一般人?)が共存しているというなんだか謎な場所。

東西両区は北と南でも南寄りだが、ちゃんと規律は整っている。都市世界のカジノ街らしい雰囲気が漂っており、東と西をそれぞれ統治する両区最大規模のカジノのオーナー(ライダウン/パリジェンヌ)が争っている。

楽園は四区の人間ですら審査を受けなければ立ち入れない場所。北区の人間が全力で警備しており、中ではこの世界を作ったといわれる創造主や特別な役職の人間が生活している。

「創造主ニニ=ロッソ」を崇め奉る宗教のようなものがあり、彼らは一般的に『転生支持者』と呼ばれていて、彼女を支持する者とそうでない者の強烈な対立は日に日に激しさを増している。

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