世界観、その他設定

策士
(さくし)

シュゼットお兄ちゃんは、今とは別人のような優しいお兄ちゃんだった。

僕が友達と遊んでいる時も夕方になれば『どこへだって』迎えに来てくれたし、大好きな食べ物は半分こにしてくれた、嫌いなものも『食べてくれた』。
服だって一緒に選んで『頭の上から足先まで』コーディネートしてくれた。小学校だって中学だって高校だって、朝になれば『必ず』起こしに来てくれた。『知らないうちに』部屋を掃除してピカピカにしてくれたし、そのうちお昼ご飯も『つくってきて』くれるようになった。
怪我すれば絆創膏を『はりかえて』くれた。いらない服や下着も『処分』してくれた。お風呂だってずっと『一緒』だった。髪も『切って』くれた。

ほんとうに『優しい』お兄ちゃんだった。

32/100ページ