世界観、その他設定

暴力事件
(ぼうりょくじけん)


当時南高校一年生だった甘三(かんぞう)が、上級生10人を、バットやパイプイスなどを使って重傷にさせた事件。
複雑骨折や内臓破裂など、暴力をうけた上級生は口を揃えて「あの一年生が急に襲い掛かってきた」と証言したため、学校側もこれ以上騒ぎを大きくしないよう、甘三ひとりを退学にした。

しかし実際は、当時同じ一年生だったララに上級生達がしつこくちょっかいをかけていたのが原因で、それをやめさせようと間にはいった漸がララを人質にとられてしまい、手も足もでないまま暴行を受けていたところ、甘三が介入してふたりを助けたのがすべての真実である。

上級生達のなかには、親がPTAの会長であったり、偉い役職の人間だったりしている者が何人もおり、学校側もそちらからの圧力に負け、保身のために、ララや漸達の意見を揉み消したのだった。


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