神天地

ニーナ・ミュウ/♀
享年17歳 157cm
「デラクア…っ、どこ?きっと、私が襲われた所を見て…咄嗟にこんなおおきな地震を起こしたんだわ……。ああ、お父さんお母さんごめんなさい。…私、それでもあの人が心配なの……創世主様、慈悲を…」
「不思議だね。こうやって隣にいると、神様だとか人間だとかどうでもよくなる。あなたはあなた、私は私。それだけでこんなにも幸せなのにね」




メェークル
冥府の王様であり、ちからを奪われる前は大地の神様をしていたデラクアの今は亡き恋人。
大地の神様を強く信仰する村の娘で、豊饒(ほうじょう)を祝う祭典で互いに恋に落ち、神様にも人間にも気づかれないように関係を続けていたが、村同士の争いで殺されてしまいそうになった時、デラクアのおこした地震で震源地にいたはずの自分だけが助かったことで関係が表沙汰になってしまった。
結局デラクアを探すうち火事場泥棒の暴漢に命を奪われ、更に禁忌をやぶったことで生まれ変わりも禁じられ、現在ニーナの魂は創世の神様であるラッタンジの手元に保管されている。
容姿も頭の良さも他に勝るものではなく、決して環境の良い場所で育ってきたわけではないが、そのささやかな生活のなかで培ったこころの強さや他人を思いやる暖かさ、行動力などは同年代の少年少女より秀でたものがある。
嘘をつくのが苦手で、デラクアと関係を持ち始めたときも、あまりにもおおきな罪悪感のせいで何度か体を壊したことも。
クチには出さないでいたが、こころの奥底では自分の家庭環境や容姿に対し劣等感を抱いていた部分もあり、純粋にひとりの存在としてデラクアを愛していたが、それでもどこかでは、他人とは違う、自分だけにしかない特別ななにかが欲しくてデラクアに執着しているんじゃないかと最後まで悩んでいた。

一人称…私
二人称…あなた
33/34ページ