孤立世界

東谷 簣(あずまや あじか) ♀
見た目30代前半 158㎝
「ご主人様は、どんな想いで私を作ったんですか?後悔、していませんか?私は…」
「猿喰は人の子ではありません…あの男だけは…。ああ、神様どうか私にちからをお与え下さった様に、あの男を善良な方向へお導き下さいますよう」




ハハコモリ
ホットバタードラムのちからで生命を宿した生き人形。「独裁者の国」の領土拡大で命を奪われた姉を想い、自分の命と引き換えに人形師が作った、彼女の生き写し。「悲しい」「憎らしい」「恋しい」という気持ちだけ込められてできた体は不思議なちからで満たされていて、命のないものに名前を与えることでそのものに命を宿すことができる。
自分を完成させるため自らの命をひきかえにした主人を想いたくさんの人形を作ったが、「自分は人間でも旧人類でもない」という強い劣等感を抱えていることを知り、人形たちとぶつかるたび心を痛める。
自分が人形だという事実は人形たちには秘密にしている。
過去、「独裁者の国」の猿喰(さるばん)に脅され、ティコティコタックを作り献上したが、様々な拷問や洗脳や実験を繰り返してタックを侵略の道具に使われていることが憎く悲しい。理由を知らない「秘密ばかりの村」の村人に「猿喰の仲間だ」「協力者だ」と言われ迫害されているので、今はひっそり村の隅で生活している。人形たちの母として村人から罵詈雑言を浴びせかけられても、外に働きに出ることはやめず、反抗ばかりする人形たちにも真剣に向き合う。
もし人形たちが自分の選択で人間としていきていくなら、もうひとつの新しい人生を歩めるように、二つある名前のうち一つは決断するまで決して家族以外のものに教えてはいけないといっている。

一人称…私
二人称…あなた
40/52ページ