孤立世界

皆美 梅吉
(みなみ うめきち) ♂
29歳 173㎝
「霈…?お前どこかで見たことがあるような…駄目だ思い出せない。まぁいいさ。霈、粂八、10、俺の奢りだ、飲みに行くぞ~」
「野分の鶴喰は絶世の美男子なんだぞ。なんたって芳さんがわざわざ足を運ぶほどなんだから」




バルビート。
芳(よし)の支配する孤立世界最大の麻薬カルテルで、一番の生産と収入を誇る植物系麻薬の栽培を行っている人物。カルテルでも芳の次に頭がキレ、たくさんの部下を持っている。
美しい人間が好きな色恋事のプロ。様々な土地の娼館は勿論、「秘密ばかりの村」の男娼館「野分(のわき)」でも、上客として大切にされている。
気まぐれでマイペース。いろんな扇を所持していて、それで口元を隠す癖がある。人と話すときはやたら顔を近づける。
幼いころ「秘密ばかりの村」に住んでいた事があり、父が麻薬カルテルの組員だったため、それが噂になり友人ができなかった。しかし同じように「人形だから」と友人の居なかったいくらも年上の頸木(くびき)と出会い、一時期実の兄弟や親友に近い関係としてともに過ごしていた。別れて数十年、頸木のことは記憶の中から名前以外すっかり消え、彼が自分の部下になってもまだ思い出せないでいる。
自分の部下になる人間のことは詳細まで調べなければ気がすまないタチで、何年か前に部下になった頸木のことも調べようとしたが未だに身元がわからず頭を悩ませている。
自分の直接の部下ではないが、自分のことを良く好いている粂八(くめはち)と10(ひとまる)を気にかける面倒見のいいところも。昔、何も知らず野分でラットを抱いたことがあり、ローリーポーリーに引き取られたのを知ってから、気まずくてあまり「いわしくじら」に行こうとしない。

一人称…俺
二人称…あんた、あなた
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