孤立世界

信里 芳
(のぶさと よし)/♂
39歳 174cm
「ポーリーはアタシの命の恩人だからね。こんな汚れっちまったナリでも、一生かけて恩返ししていくつもりサ」
「ウチのイィ薬が欲しかったら、内臓でも何でも売って金を作ってくるこった。タダでやれる程楽してやってる商売じゃねェんだから」




ウルガモス。
旧市街地近くに広大な屋敷を構える、孤立世界最大の麻薬カルテルを取り仕切るボス。
元「臆病な国」の人間で、ローリーポーリーと同じように肉の壁として使用され、焼却処分待ちの死体の中に埋もれていたところをポーリーに助けられた。それ以降友人として旧市街でともに生活していたが、元から戦いに向いていなかった芳から、お互い別々の道を歩もうと提案して離れ、今に至る。それからも助けられた恩を返すため、毎月麻薬カルテルで儲けた多額の金をポーリーに渡している。
独裁者の国は得意先でもあり、猿喰が今現在臆病な国を侵略しようとしているため協力は惜しまない。旧市街地と屋敷より少し南にある「秘密ばかりの村」と呼ばれている小さな村の「野分(のわき)」という男娼館も得意先。
一見女性のような外見だが、中身は商売のためなら血も涙もない鬼。話術や知略ではポーリーをもはるかに凌駕するほど頭がキレる。普段はとても穏やかで良く笑っていて、よほどのことでは驚かず動揺もしない、世渡り上手な水のような人物。ポーリーにだけ特に心を許し、ほかとは違う表情を垣間見せる。

一人称…アタシ、アタクシ
二人称…アナタ、アンタ、テメェ
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