孤立世界

マダム・ポンパドール
46歳 158㎝
「お庭の木に果実が生れば、きっとあなたは帰ってくる。私を置いてどこへいってしまったの?さみしい」
「リンゴットさん、あなたすごくわたしによくしてくださるのね。でもあまり頻繁に来られると困るわ、あの人が急に帰ってくるかもしれないし」




イワパレス。
本名は『ルーシア・ポンパドール』。
旧市街地奪取事件の主犯の妻だったが、奪取中に夫を亡くし、そのせいで頭がおかしくなってしまった。
長年国なしとして虐げられてきた過去を持ち、旧市街地奪取を考案したのも、奪取時先頭に立ち誰よりたくさん戦ったのも彼女。旧市街地奪取のもう一人のリーダーとして共に戦ってきたリンゴットに言われ、その後旧市街地でも最奥の一軒家にたった一人で住んでいるが、気がふれて彼のことも完全に忘れてしまったため、どうして彼が自分にこんなに良くしてくれるのかがわからない。
旧市街地の女神として神格化された彼女を狙って毎夜さまざまな人間が家にやってくるが、みんな朝になると庭の木に血抜きされた状態でつるされている。
マダムは本名ではなく、主人を亡くす前の呼び名の名残であり、今も皆から『マダムポンパドール』と呼ばれている。

一人称…私
二人称…あなた
22/52ページ