孤立世界

小春(こはる)/♂
18歳 188cm
「う…卜部さんに殴られたところを見ていると、すごく、興奮するんだ…僕、卜部さんの所有物になりたい!…卜部さんに会いたい…切られたいよぉ…」
「なんで手加減するの!?お…お願いします、もっと本気で…あ、ほらこれ、コンクリートブロック…へ、へへ…これで思い切り…あ……行っちゃった…」




★パチリス
遠くから来た子。
"小"春とは名ばかりの長身をもつ青年。
卜部(うらべ)と同じく外からやってきたため、いまだにこの国の政策に慣れず、ほかの住民に目をつけられたくないと思う両親によって、滅多に表へでない生活を送っている。
極端な被虐体質とわずかな加虐体質を併せ持った特異な性癖をもつ。精身的な苦痛を受けたいがためにわざと両親の目を盗んで、表に出ては自分に暴力をふるってくれるような相手を探し、自分に対しなにもしてくれない相手には長身で詰め寄って、暴力でしか抵抗できない状態まで相手を追い詰める。
父親が薬売りをしていて、その手伝いのためにお城へ赴いた際、はじめての場所での商売に戸惑い無作法な行動をとってしまった時、卜部(うらべ)にさんざっぱら罵られ、それからというもの「アノヒトから酷く罵られ殴られ瀕死にされたい」というおかしな願望が小春の中で生まれてしまう。
まだ自分自身を上手にコントロールできる年齢ではないため、本能にかまけて暴走しがち。なぜホワイトララミーの側近である卜部にあれだけ一方的に執着してひどい思いをさせているのに、死刑にされないのかがわからない。けれどなんだかんだで、ばれたら死刑にされてしまうという究極のスリルからは抜け出せず、お城に薬を売りにいくたびに卜部のまわりをうろちょろする。
どうしてこんなにも卜部に執着してしまうのか、まだ自分でもよくわかっていない。

一人称…僕
二人称…君、あなた
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