第一都市

黒姫(くろひめ)/♀
???歳 163㎝
「ふわりと漂う霧のように生きてゆくのも楽しいですわ。…あら!ふふ…わたくしったらもう死んでいるのにね…」
「いや…許して…見たくない。わたくしはもう、誰も怨んでなんて……!」




ゴース
都市の奥まったあたりに建つ古びた洋館で、一人でまったりお茶などを楽しみながら自由気ままに生活している幽霊。
生前は、病弱で表にすら出たことのない成金の娘として洋館の一室に監禁されていたが、母親に毒を盛られ、全身から血を出し息絶えた壮絶な過去をもつ。そのあまりの怨みにより自分の意思とは関係なく洋館を呪って血筋を絶たせた。
普段は淑やかで温厚だが、とてもイタズラ好きであり、わざと幽霊らしい振る舞いをしたりもする。
心の根底(こんてい)にありつづける怨みの感情が、殺されたという事実をこの土地からなくさないように、彼女の命日になると洋館の中で惨劇を投影し続ける。本人にもそれは止められず、怨んでいる事実を否定し目を逸らしたいがために、命日は誰にも会わず、洋館に閉じこもりひたすら耐える。
なんのために、幽霊になってまであれ程辛く苦しい過去に囚われ現世をさ迷わなければならないのかがわからず、普段見せる笑顔の裏で、ひとり悩み苦しむ。
柩(ひつぎ)に好かれていて、毎日のように洋館でお茶を飲んだりしている。彼女が半霊なのには気づいているが、半霊は生き返っても、死ぬより辛いことのほうが多いので、自分からは事実を伝えないでいる。

一人称…わたくし
二人称…~様、~さん


19/73ページ