小ネタ集①

ティーデ&ロゼリア




女の子って……面倒……
だけど……
ドキドキする──


「此処で合ってるのか?」
「多分……」


地図と店を交互に見る。
……看板には“ラヴィット美容室”と書いてあった。

此処に……例のモノが……?

半信半疑でロゼリアと中に入った。
すると、「今日はどんな髪型にしますか?」と言われた。


「……このままで……いい……」
「同じく!……だが……カルロに言われただろう」
「ロゼと……ティー……二人で変身……して来い……」
「そう。きっと、アイテムの前に種明かしの準備が必要なんだろう」
「……そうね…………何もなく変わるわけ……」
「そう言うことだ。コレとコレで頼む」


ロゼリアは雑誌の切り抜きを見せて言った。
……ティー、勝手に決められてる……

雑誌を覗くと、思わず心が奪われた。
“可愛い……”

指示を受けた人達は手際よく、テキパキと指示通りに仕上げてくれた。


「すごい……」
「……こやつ等、一体……」
「……ロゼリア」


ロゼリアが殺気を放ち始めたので、次に向かうことにした。

向かったのは髪飾り屋。
此処は中々、同じのは見付からなくて大変だった。
店員の加工を重ね、何とか納得の出来るものを手に入れる事が出来た。

……次が最後……


「オモチャ屋? 何だ? 子供向けの店じゃないか」
「……うん……」


地図を見ると、隣のドレスショップを指しているような気もしなくはないけど……
どちらかといえば、ロゼリアの言う通りこっちを指している。


「行くぞ」


中に入ると直ぐに目当てのものが目に入った。
流石は流行……

ロゼリアと手に取る。
そして試着室へ──


「これで、ウサキュアになれ──……きっつッ……」
「本当……血……止まりそう……」


九死に一生を経て、サイズを確認すると……“Kids”と書いてあった。
やっぱり……隣のドレスの方だった。

帰るなり、ロゼリアはカルロに説教をしたのは……言うまでもない。









END.
(2023.03.08)
8/8ページ
スキ