小ネタ集①

サキト&セレナ




バレンタインが終わった。
終わった筈だよな?
なのに、何故だ?
街中がピンクオーラに包まれてるじゃねぇか。


「サキト? どうかした?」
「……あ、あぁ……」


イチャイチャ俗だらけ。
周りを見渡せば、どこもかしこもイチャイチャしまくりじゃねぇか。
見ていて恥ずかしくなる……


「ちょっと、サキト!」
「……ん」


ったく、こんな街中でイチャつきやがって、恥ずかしくねぇのか?

ふと、“Whiteday”の文字が目に留まる。
そう言うことかよ。
バレンタインとホワイトデー。
この1ヶ月は、イチャ俗が出回んのか。


「サキトってば……っ!」
「……さっきから何だよ」
「それは私の台詞! もう、いい加減にして!」


頬を叩かれ、セレナを見ると──


「おい! セレナ! その格好、誰にヤられた!?」


セレナは顔を真っ赤に染め、その服は思い切り乱れていた。


「……っ…………サキトの馬鹿っ!」


……この反応、俺か。
身体が勝手にセレナを求めてやがった。
と、言うことは……事の発端、イチャ俗のボスは俺だったのか。


「こんな街中で恥ずかしくないの?」
「……悪りィ……けど、止まんな──ふごふぅッ!!」


セレナに弱点を思い切り蹴られた。


「馬っ鹿じゃない!……帰るわよ!」


思いが溢れすぎて、時々……痛い思いをする事が増えたのも事実。









END.
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