小ネタ集④
「おい! 大丈夫か?!」
襲い受けゴッコしてたら、同じクラスのハルクに止められた。
「あ、あぁ……いきなり襲われてビビったけど、何とか……な」
ってか、いいとこだったのに邪魔しやがって……
「チッ。暫くは……遊べねーな……」
「何か言ったか?」
「いんや。助けてくれて、サンキューな!」
「ここんとこ、男ばっか狙われてるって話だから転校生も気を付けろよ」
襲ってる犯人、おれ。
おれに食われたやつ、みーんな目覚めてる。
ゾンビ効果ってやつな。
「って、どこまでついて来んの?」
「家まで。また襲われっかもだしな」
……襲い歩き出来ないじゃねーか!
──この日から被害者が出なくなったのは、言うまでもなし。
〈Guard-ガード-〉
END.