小ネタ集②

クロノ&ライ&ハルク&タスク(エレナ編)




「アタイら、付き合う事にしたんだ」
「そうそ。行こうぜ、クロノ」


クロノとライは恋人繋ぎで皆の元を後にした。


「あれさ、絶対嘘だよな」
「そりゃそうだろ、ハルク。あんなバレバレな……」
「けど考えてくださいよ、タスクさん。あの二人が嘘でも付き合っている“フリ”をしている限り、周りは平和なんです」
「確かにそうだな……」


暫く無言だった二人だが、同時に口を開く。


「信じた“フリ”をしよう!」


二人、顔を見合わせて頷く。


「早速、お祝いのケーキでも持っていくか」
「待ってください、タスクさん! お茶も忘れずに!」


ハルクとタスクはケーキとお茶を持って、クロノの部屋へ──


「失礼しま──」


ドアを開けて、ハルクとタスクは固まった。


「──お取り込み中でしたか……」


その言葉にクロノとライは声を揃えて言った。


「嘘だよ」


二人の嘘は本格的な仕込みであった。



...END.
(2023.04.01)
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