捻子の友情
「愛プリ、ね」
「やっぱり知ってるんだね、モルちゃん」
「俺、今さバイトでソレ売ってんの」
「…………笑える」
失笑する、ギル。
「ギル、想像すんな。スフレも少し前に買いに来たんだよ」
「スーちゃんが?」
「そ、興味無さそうだったけど周りに流されてたつぅか……」
モルテは溜め息混じりに笑う。
「どのコが気に入ったんだろう」
「へぇ。気になるんだ?」
「……まあ、それなりにね」
「流石、ギル。女子にモテるだけあるね」
モルテの言葉にギルはあからさまに不機嫌な顔になる。
「機嫌損ねんなって」
「別にそんなんじゃない」
「……俺に似てるって、買ってったよ」
“どこが似てんだか分かんねぇけど”
モルテはそう付け加えた。
「モルちゃんと似てるキャラがいるんだ? ソイツ、今度僕に買ってきてよ」
「はあ?! 嫌だっての」
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