「付き合いが浅くもなけりゃ、深くもねぇ。そんなやつに予定合わせるのって、正直だりぃよな？」


モルテが言った。
私も同感。
だから、誘われた“クレープ”を断った。


「ねぇね！　マツバとレンゲの父親って兄弟だよねぇ？」
「それも双子だったはずね」
「確か母親も双子の姉妹だったと思うよ」


社交的なスフレは情報通でもある。
その辺はモルテと同じだけど、そこからの興味具合は違う。
ギルの情報源はきっと、会話から。
モルテ以外には全く興味がなさそうだもの。　
ミモザは生徒会長なだけあって、全校生徒の情報はある程度把握してる。


「けど、マツバはそろそろヤベぇかもな」
「レンゲのが危険と思う」


あたしの予想通り、レンゲは翌日から学校に来なくなった。



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